「こころのサプリ/五木寛之」を読んだ
『こころのサプリ -みみずくの夜メールⅡ-/五木寛之著(幻冬舎文庫)』を読みました。
例によりブックオフにて110円。
この本は幻冬舎から2004年に刊行された「みみずくの日々好日」の改題で文庫化されたものです。
この本での著者、五木さんはとてもリラックスした様子で、ほとんど普段着状態、というか“パジャマ”を着ているような文章になっています。
なので、読んでいるこちらも、ほんとうに気軽に読めるものでした。
それに、ずいぶん前の本とは言え、五木さん、“枯れ”の境地に達していながらも、心はまるで少年のようにはしゃいだり、楽しんだりしている様子が読み取れます。
腰痛の話では、対処方法として家の中での歩行は全て四つ足で這い回るという・・いいアイデアなんだかどうだかわからないものを実行し、お勧めしていました。
それに後ろ歩きも効果があるんだという・・。
腰が悪いのに、「百寺巡礼」という雑誌の企画では、石段を登ることに意欲満々!足が嗤う状態になっても楽しんで登っている様子が書かれていました。
かと思うと、「五穀米カレー」に出会い、二日に一度は食べているという話も書かれていました。
一度“凝ったら”しばらくは“そればっかり”、っていう男はけっこう多いっ!d(^_^o)
あっ、それから以前から聞いていて、「五木寛之は髪を洗わない」という話。
ご本人がここに書いてありました。
一年に一回は髪を洗うことにしていたが、今後は少しあらためて、月に一回は洗う・・というようなことが書かれていました。
(^_^;)・・ほぼ、ほんとうだったんですね。
とにかく気になった人や、事象、突然思い出した昔のことなど次から次へとランダムに、そして気軽に書かれているので、肩にまったく力を入れずに読み終えました。
残るものが無いかというと、そうでもなく、五木節を楽しむことが出来る本でした。
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