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2020/08/09

【The Beatles 研究室・復刻版】Magical Mystery Tour[A-1]Magical Mystery Tour

Magicalmysterytour
2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回はアルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」からタイトル曲を取り上げたものを複刻いたします。
20200808_beatles_photo_data001

前作サージェントペパーの最後の録音から4日後に早くも録音されたと記録に残っています。
この曲は、テレビなどでも良く耳にしたことのある方が多いと思いますが、非常にキャッチーな曲です。

ポールの「マジカル・ミステリー・ツアー」映画制作構想だけポッと出た段階であっという間に4テイクで作成されました。
「ハード・デイズ・ナイト」や「ヘルプ」でも発揮されましたが、こういったタイトル曲に対するポールとジョンの取り組み方は尋常ではなく、ポールの作品ではありますが、ポールがタイトルを執拗に繰り返し、いかにもタイトル曲らしくする中で、軽く揶揄するような合いの手をジョンが入れてセンスを見せます。

コーラスのスピードを落として録音したあと、再生時に声のトーンを変えてしまうのもジョンのやり口に違いありません。この頃ジョンは好きでしたから。
 
その後「アワ・ワールド」の世界中継や、マネージャーのエプスタインの死、などがあって、このプロジェクトは他の曲と4ヶ月ほど間隔があいてしまいます。しかし、このがっしり作ったテーマがあったおかげで、のちの曲もがっしりとテーマにそった形に仕上がっていきます。

「インヴィテイション」や「リザヴェイション」などとツアーにつきものの言葉がバスの効果音とともに韻を踏んで繰り返され、Roll Up Roll Up のコーラスがバスの走る姿をいかにも連想させます。
エンディングでテンポが変わり、ミステリアスな雰囲気を暗示させるのもにくい演出です。
 
前作サージェントペパーで得たあらゆるテクニックを自由自在に駆使してわずか2分49秒のこの曲は「もう終わっちゃうの?」といいたくなるくらい充実した凝縮された曲です。
ビートルズの実力をここに示した曲と言えるでしょう。

【2009:リマスター後追記】

久しぶりにリマスター後のこの曲について追記します。
リマスター後に正規版となったステレオのバージョンでは、イントロ後の最初の「Roll Up, Roll Up」の歌詞の部分で右チャンネルから“カタカタ、カタカタ”と、ベースギターのエスカッションが浮いているような音がします。これはモノラルでは聞こえませんので、ステレオ固有のミキシングのみに入ってしまったもののようです。※エスカッションのぐらぐらかどうかは私の耳で聞いたもので、ひょっとして・・ということで。

全体の音の安定感はモノラルの方が良いように思います。各楽器のバランスも良く、ステレオでは、やや各楽器が浮いているような印象を受けました。
また、リンゴのドラムについて、ステレオではバスドラムがちょっとオーバー目にレベルが上げられています。そのせいで、「ぼわん」とした印象の音になっています、やや歪み気味。
また、モノラルのリンゴのスネアは、リンゴがヘッドの上で微妙にスティックを跳ねさせて細かいフレーズを叩いているのですが、それが非常によく聞こえます。
ただし、モノラルではポールのボーカルが引っ込み気味です。逆にステレオでは、ジョンのバックコーラスが前に出て来ています。語尾の部分まで鮮明に聞こえてきます。

たしか、エンジニアのジェフ・エメリックの本の中で書かれていたと思うのですが、「Roll Up, Roll Up」の部分では、レコーダーにセロテープのネバネバを使ってテープが不安定に回転するようにして、あの“ゆらゆら”する感じを作ったと・・それが事実であれば、かなり大胆なことをしていたと思います。

著作権の関係などですっかり色々なところに使われているこの曲ですが、それだけ魅力ある、人を惹きつける曲なんですよね。
今聞いても新鮮さは全く失われていません。
外部から呼んだトランペットなどの楽器もファンファーレとしての役割を見事にこなして、ビートルズ + プロデューサーのジョージ・マーチン + ジェフ・エメリックをはじめとするエンジニアチームの息の合った仕事なのではないかとあらためて感心しました。

[更新日:2014_07_06]


〈追記〉2020/08/09

この曲については当時のホームページ上でもリマスター後に上記のような「追記」をしてありました。
なので、今回は“追記の追記”となります。

リマスター後の追記を自分で読んでいて気になった「カタカタ、カタカタ」という音が聞こえるという部分でした。
今の自分の機材で聞いてみると、まったく聞こえません。当時の機材の方が今よりもずっといいものを使っていたので、それで聞こえたのか、それとも“空耳”だったのか、はたまた自分の耳が老齢化しているのか。でも、あれだけハッキリと書いてあるので、当時聞こえていたのは確かだったのだと思います。・・謎のまま。

2014年の追記では、リマスター後のステレオとモノラルの異なる部分について細部のところまで書いてあります。
当時の方が耳が良かったのだと思いますが、言われてみると「ああ、そうだな」と思いました。かなり真剣に聞き込んでいるようです、自分のことですけど。

そして今聞いてみた感想でも、やはりモノラルの方が、バランスがよく、聞きやすいです。
自然な感じ。

曲作りも上手くなり、レコーディング技術は「サージェント・ペパー・・」を経てお手の物となりつつあったビートルズと技術スタッフ達で作り上げた素晴しい曲だと思います。

 

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