【南先生の玉手箱_0023_修学旅行の思い出】
私の中学時代の担任で美術の先生の昔の文書掘り起こし、今回は先生が「修学旅行の思い出」と題して書いたもので、平成18年11月10日の日付が記されていました。
以下、先生の文章です。
『修学旅行の思い出』
朝、気がつくと、雨の音、ちょっと心配しながらも今年はいい天気の予報。
みんなそろって六時半、バスで出発。
昨年は途中雨が続く中でのグループ行動が多かったけれども、がんばって予定全部やることができた不思議と子どもたちのがんばりの姿を思い出しながら、今年も参加させてもらった。
バスは朝からすぐ朝の会に続いて元気な歌声やレク係が準備したお楽しみのバスレクを続けてアッと言う間に箱根の湯本駅に到着した。
旅のしおりつくり、グループ行動の計画など、出発前からたくさんの調べ学習に協力をしてとりくんできた。
箱根は春夏秋冬、いつも観光客の多いところ、富士山をとりまいてのたたずまいは美しく、自然豊かな魅力の多いところで、旅のコースによく選ばれる土地です。
今年の紅葉は今ひとつ色が感じられなかったが、天候不順や現代の環境問題もちょっとは影響しているように思うところです。
心配もなく予定のとおりに登山鉄道に乗って箱根の山の線や景色を眺め、散策のはじまりの途中、まさかの車内アナウンス、「強羅方面、ケーブルロープウエイが本日、強風のためにストップ」とのこと。
さあ大変、予定変更でグループリーダーの動きがあわただしく、どのコースも新しい体験があったことでしょう。
予定の変更は、学校ばかりではなく、観光客や一般の人の流れも大きく変わって、バスなど身動きできない程の満員となった。
確かに山の上は強い風だが、仙石原のすすきなどはその風で美しい銀色のじゅうたんにも見えた。
高原ホテルでは、楽しい夜と食事ができたと思います。
予定変更もまたひとついい体験でした。
二日目は、雲ひとつないすばらしい天気で富士の山他、箱根のけしきがこんなにくっきりときれいに見えたことはない。
大感動でした。
フィールドセンターでは溶岩樹型を中心に熱の入った説明の中、大変いい子どもさんたちですねとほめられながら一時間の予定が二時間以上の大勉強になってしまった。
そのあとは、昼食から大いそがしの中で、到着は遅れましたが、思い出多く無事に帰って来ました。
二日間、大総っ子のうしろ姿を見ながら、またひとつ大きく成長の場面を感じさせてもらいました。
以上が先生の文でした。
先生が生徒達との修学旅行をほんとうに楽しそうに語り、書いています。途中のハプニングにもめげず、それを逆に愉しんでしまうような先生と生徒の様子が目に浮かぶようです。今回は楽しくて、そして修学旅行の光景が目の前に広がるような先生の文章でした。
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