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2020/10/31

「大人のカタチを語ろう。」伊集院静著を読みました。

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『大人のカタチを語ろう。/伊集院静著(集英社)』を読みました。
このブログでも何度も伊集院さんの著書を、小説を含めご紹介していますが、今回は“生きていくために必要な「カタチ」を示す”エッセイです。

伊集院さんの力強いエッセイは、“歯に衣着せぬ”というか、最近の様々な作者が“おっかなびっくり”といろいろな人や団体、組織などに“怯えるよう”に書いているようなところが見当たりません。

だから気持ち良く読めて、よく売れているのだと思います。

それに伊集院さんの実体験は、並みの人では味わうことの出来ない“修羅場”のようなことばかりで、だから説得力があり、読んでいくうちに中に“入り込んで”いくことになるのだと思います。

痛快だったのは、

 ゲームばっかりに夢中になってるんじゃねぇよ。

 毎日、3時間TVゲームをしてる奴は、二十四年後には、飲まず、食わず、眠らず、糞にも行かず、まるまる三年間分、幻を見ていたことになる。

いつも私が思っていたことですが、これほどはっきり言ってもらうとスッキリしました。

 三年という時間があったら、どれだけのことができるか、少しは考えてみろ。

そのとおりだ。

深く同意したのは、以下の伊集院さんの発言。

 一方で、悪党ほど良く眠り、悪党ほどのさばっているのが世の中の道理であることも事実だ。
 だから世間は面白いのである。

私も人生長いことやっていますが、悪党はいつもそんな様子で過していますね。
だから、悪党に対して“ああだこうだ”と思い詰めたり、悩んでしまうことはきっぱりやめました。悪党・・勝手にすればよいのです。

もうひとつ、納得の発言がありました。

 金を持つ人間には、己のその傲慢さは見えない。
 金を持たない人間は、ただただ金を持つ輩のやり方を信じるのである。
 -余るほどの金を持つ奴に碌なやつはいないから・・。-私はいつもそう言う。
 実際、私がこれまで逢ってきた人間のうち、必要以上の金を手にした輩で、まともな態度や考え方の者は誰ひとりいなかった。

ほんとだ、私が逢った金持ち達も、誰ひとり“まとも”な奴はいなかった。

人に借金をしてキュウキュウに生きていた人間が、金を手に入れた瞬間から、人が変わったように、はしゃぎ、威張り、傲慢な態度を平然とする。・・と、おっしゃっています。

そうです、全員が全員そうでした。

などと、そうだそうだと言いつつ読み終えました。

悪党や金持ちや、スマホばかり見ているヤツ、ゲームばかりやっているヤツ、などとは一線を画して私らしく、一介の町人として、飄々と生きていきたいと思った次第です。

 

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