【2/2】ジョン・レノンの生誕80周年を記念した「GIMME SOME TRUTH」を聞いてみた
前回に引き続き、ジョン・レノンの最新ミックス・アルバムの二枚目を聞いての感想をアップします。
[CD-2]
1.WHATEVER GETS THRU THE NIGHT
とても整理されたサウンドになっていました。
どこで何が鳴っているかよくわかり、特にベースの動きはつぶさにわかります。
また、ボーカルについても、ジョンもエルトンもはっきりと明確に発音がわかり、とてもクリアです。
ただ、オリジナル・ミックスの“大騒ぎ”的なサウンドは感じられなくなりました。
2.BLESS YOU
こちらも、ロックというよりはポップス的な味わい重視のミックスという感じがします。
落ち着いていて、それぞれの楽器の音も、不要なエフェクトを掛けず、艶のある音色になっています。
3.#9 DREAM
イントロからおとなしい感じになっています。
ジョンのボーカルも、クリアだし、大袈裟なエコーは掛かっていません。
でも、そうなるとこの曲らしくないような気がします。
バックのオーケストラも非常に優雅な感じで・・、これはどうだろう?!
ちょっと曲全体の印象が変わった感じがします。あの、不思議な世界・・みたいなものはあまり感じません。もう、好みの問題かも。
4.STEEL AND GLASS
ジョンのボーカルが何かストリートで歌っているような感じのサウンドに感じました。
これが妙に説得力あるように聞こえます。
バックの楽器の音も抑制が効いて、それが逆にジョンの説得力あるボーカルと相乗効果を出していて、これはいいかも。作品としてよい仕上がりになっていると思います。
5.STAND BY ME
イントロの印象的なギターにも、あまりエコーが掛かっていません。
ジョンのボーカルも生声に近い感じに仕上げています。
ドカンとバックの演奏が始まる部分もぐわ~っと迫ってくるような、あの感じはしません。
でも、この曲に関しては、こちらの方がジョンらしいような気もします。
だって、この曲にジョンの声はぴったりなので、余計な装飾はいらないように思います。今までもそう思っていましたので、これはこれで納得できた感じがしますd(^_^o)
6.ANGEL BABY
オリジナル・ミックスよりは迫力は抑え気味ですが、この曲も逆にこれくらい抑制の効いたエフェクトの方が聞きやすいし、曲自体を味わえるように思います。
ジョンのボーカルには、それくらい説得力があるので、これも“あり”だと思いました。
7.(JUST LIKE)STARTING OVER
ジョンのボーカルから始まるこの曲も、ジョンの声には大袈裟なエコーは掛かっていません。スタジオで歌っているジョンの様子がわかるような感じがします。
バック・コーラスも同様で、深いエコーは掛かっておらず、聞きやすい感じがします。
ドラムも残響音が浅くなり、むしろタイトな印象になり、このパシッ、パシッとリズムが決まるこの曲には適しているのではないかと思いました。
不思議なもので、ジョンにはどういうサウンドが合うのか、というよりも、この曲にはどういうサウンドが合うのか、という考え方で聞いた方が良いような気がしてきました。
8.I'M LOSING YOU
この曲についても、全体にシンプルなサウンドに聞こえるようなミックスがなされているように感じました。
で、この曲もこういうミックスの方が合っているように思いました。
ジョンの息づかいまで感じるようで、私にはグッドです。
9.BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)
音がやわらかくなったと思います。
楽器もジョンの声も。
今まで聞こえなかったような声も聞こえてきて、別バージョンみたいな印象です。
この曲についても、これは“あり”だと思いました。聞いているこちらの心もとても落ち着きます。
10. WATCHING THE WHEELS
これもいきなり印象が変わったように思います。
ジョンのクリアなダブルトラックのボーカルが落ち着いた感じで淡々と歌われ、バックのギター、ベース、ドラム、キーボードも輪郭のはっきりした音で、オリジナル・ミックスとは異なる世界観まで表現しているように思います。
これはこれで、とても良いミックスに追い込んだと感じました。
11. WOMAN
この曲は冷静に聞けるかどうか、いつも聞くと泣いてしまうのです。
う~ん、このミックスもいいじゃないですか。
エコーは浅くなり、タイトなドラムの音もなかなかいい!
ジョンのボーカルはますます優しく、説得力あるものになっているように思います。・・もう、泣いてきた(T_T)
バックのコーラスがまたまた涙腺を緩め、もういけませんが、頑張って聞きます。
ジョンのダブルトラックのコーラスもやさしく聞こえて良いです。
この曲も良かった。
12. DEAR YOKO
ギターの音がアンプから直接出たような音に感じられ、シンプルな感じがこの曲調に合っています。
ジョンのボーカルもほどよくやわらかい音色で、マッチしていると思います。
スネアドラムのスタッときまる音もとてもいい!
13. EVERY MAN HAS A WOMAN WHO LOVES HIM
これは割とオリジナル・ミックスに近いような気がします。
ドラムの残響音もしっかりと取っているように思いますし、それぞれの楽器の音も割と強調気味で、押し出しが強い感じがします。
14. NOBODY TOLD ME
余白のような部分をきれいに切り取って原曲の良さを表現したような印象です。
ボーカルもよく聞こえるし、演奏もキリッとしていて好感の持てるミックスだと思います。
聞いている側にも違和感のないすっきり・ミックスだと思います。
15. I'M STEPPING OUT
これもあまり大袈裟な感じの効果は避け、ジョンのボーカルも、各楽器も明瞭に聞こえるように思います。全体に前に出てくるような感じで、聞きやすく、“ノリ”やすい仕上げだと思います。
16. GROW OLD WITH ME
もともとの録音の様子を大事にしつつ、クリーニングした様子が窺われます。
付け加えられたやさしいオーケストレーションもよく、机の奥から見つけたカセット・テープみたいな感じが出ています。ドキュメント映画を見ているような感じ。
17. HAPPY XMAS(WAR IS OVER)
これも磨いた感じがします。
クリスマスの夜空が澄んだような印象です!
ジョンがまた生き返って歌ってくれている・・と言えば大袈裟でしょうか。
昔の雨が降るようなフィルムをきれいに復元して見せてくれた、そんな感じです。
感慨深く聞きました。
18. GIVE PEACE A CHANCE
もともとの録音状況が良いわけではない曲だと思うのですが、でも、ていねいにリミックスしたのでしょう、“感じ”は出ています。
足踏みも手拍子も、タンバリンもできる限りのミックスで、ほどよい感じに聞こえてきます。
以上、ジョンの新譜?というか、生誕80周年記念アルバムを聞いてみた感想を二回に渡って書いてみました。
もう、聞いた人もいらっしゃるでしょうが、これからの方も楽しんで聞いてください。
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