映画「ライフ・イズ・カラフル」を見ました。
映画『ライフ・イズ・カラフル(House of Cardin)/2019年 アメリカ・フランス 監督:P.デビッドエバーソール&トッド・ヒューズ 出演:ピエール・カルダン、ジャン・ポール・ゴルチエ、シャロン・ストーン、ナオミ・キャンベル』を見ました。
あのピエール・カルダンの下積み時代から現在に至るまで、過去のフィルムや、周囲の関係者の証言、様々な時代の映像、カルダン自身の出演も含めて70周年を迎えたファッション・ブランド“ピエール・カルダン”の歴史と現在が一気にスクリーンに展開されました。
驚きました。ピエール・カルダンご本人は97歳にして、現役!スクリーンの中でもあちこちの店舗などを巡り、どんどん指示を出して、かつての70年代の頃とまったく変わることなく精力的に活動していました。
それを支える周りのスタッフも緊張感をもって、今でも重鎮の意見を大切に動いていました。
全盛期、60年代のピエール・カルダンのファッションは今見ると実にカラフル!まさに邦題の「ライフ・イズ・カラフル」状態です。
あの色合い、実に魅力的です。40年以上経って、丁度“寝かせ頃”となったのか、今の若い人が見たら驚くのではないでしょうか。
また、デザインのシャープで、かつ、ふわっとまるいものが加味されているというのも、今見ると、とても素敵でした。
それにあえて日本人モデルをパリコレで使ったり、肌の色にもまったくこだわらなかったのも当時のフランス・ファッション業界としては驚きだったのではないでしょうか。
フィルムに登場した松本弘子さんという日本人モデルの“カッコ良さ”には、ただただ驚きました。・・みとれました。
まるでフィルムの「ラッシュ」を見ているような目まぐるしいスピードの映画でしたが、この2020年に楽しむことのできるものでした。
ピエール・カルダンの生き方もアグレッシブで、立ち止まることのないもので、今やこういう人ってなかなかいない、と思いました。
上映館は限られているかもしれませんが、見応えのある映画です。
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