【The Beatles 研究室・復刻版】A Hard Day's Night[A-4]I'm Happy Just To Dance With You
ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回はアルバム「A Hard Day's Night」 から 『I'm Happy Just To Dance With You(すてきなダンス)』を取り上げます。
日本では「すてきなダンス」というタイトルでシングル・カットされました。この曲が映画で歌われていたシーンは日本盤のアルバムジャケット(※写真掲載)になっていました。私の持っているアナログ盤もこのバージョンのジャケットで、CDの方をオリジナルジャケットで所有しています。
これはファーストアルバムに入っていた「 Do You Want To Know A Secret 」以来のジョンが作ってジョージが歌うパターンです。キーの関係か、それとも自分が歌うには恥ずかしかったのか、ジョンはジョージにこの曲を譲っています。
でも、ジョージで正解かも。
わかりやすいキャッチーでアイドルっぽいメロディーはジョージのルックスに似合っています。「ジョンは絶対に“盛り上がる”コード進行をこの曲で使っていた」と、ポールが発言しています。
歌をまかせたおかけで、ジョンは「 All My Loving 」以来の素晴らしいコードカッティングを聞かせてくれます。
本当になぜかばらけているのにシャキッとした素晴らしいリズム感はジョンならではのものです。
このギターを聞くためにこの曲を聞く人もたくさんいるのではないでしょうか。リッケンバッカーのショートスケールモデルだと思いますが、曲に合った音色で、ジャンジャカジャンジャン・・・ジャンッジャンとたまらない歯切れの良さです。
リンゴは一小節の中で1発目と4発目にタムを合いの手状態で叩いて、これがこの曲のリズムをよりいっそう際だたせています。
ポールのベースもとても自由な感じで弾いているようです。
日本でシングル・カットされたのもうなずけるようないい曲です。ジョージのアイドル性と、曲のポップなメロディーにかけたのだと思います。
私も好きな曲です。
〈追記〉2020/11/07
今回2009年リマスター・ステレオ盤をまずは聞いてみました。
この曲はレコードで一番聞いていたので、CDで聞くと、とても落ち着いた感じに聞こえ、意外でした。
リンゴのタムも低音が効いている感じがします。
2009年リマスター・モノは、高音がステレオ盤よりもよく出ていて、勢いもあり、さらに安定した演奏に聞こえます。
さらにキャピトル盤モノも聞いてみると、実にシャキッとしているうえに、パンチが効いています。ボーカルもコーラスもとてもクリアに聞こえます。意外だなぁ、とてもいい!
続いてキャピトルのステレオ盤も聞いてみます。
モノのようにクリアにボーカルも演奏も聞こえるのですが、勢いがもうひとつない感じに聞こえます。
ついでにアナログの ODEON RED WAX TEST PRESS をデジタル録音したものを聞いてみると、とてもシャープな音で気持ちいいです。
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