椎名誠さんの「男たちの真剣おもしろ話」を読んだ。
『男たちの真剣おもしろ話/椎名誠著(角川文庫)』を読みました。
昭和58年に単行本として刊行され、昭和60年に文庫化されたものです。
だから・・すごぉい昔の本になりますd(^_^o)
椎名さんの対談本なんだけど、その頃だから対談相手の山下洋輔さん、東海林さだおさん、三遊亭円丈さん、山藤章二さん、村松友視さん、黒田征太郎さん、倉本聰さん、尾辻克彦さん、野田秀樹さんら、みぃ~んな若いっ!!
だから、今じゃ考えられないくらい、皆、発言がとんがっているし、勢いが止らない感じがありました。
野田秀樹さんなどは、自身の芝居に関する自信がみなぎっている発言がすごく、椎名さんも実際に野田さんの舞台を見たあとに対談しているんだけど、その芝居がよくわからずとも、その勢いに圧倒されている感がありありとわかりました。
あのフリー・ジャズでピアノにひじ打ちをかまし、挙げ句に火をつけてしまったりする山下洋輔さんが、意外とオフコースを武道館に聞きに行っている話なども飛び出している。
RCサクセションならバカにされないが、オフコースだと仲間からバカにされるんだ、などという話も面白かった。
三遊亭円丈さんの、落語を聞きにくる客に対するシニカルな見方や、笑いに対する考え方も、当時感じていたあの普通の噺家にはない感覚がよみがえってきました。
村松友視さんとのプロレスに対する世間の接し方と、椎名さん村松さんがプロレスに接するときの感覚の乖離の話なども、「あの頃は“わたし、プロレスの味方です”って本が流行っていたな」と自分もあの頃に戻って、当時のプロレス状況を懐かしむことになりました。
40年近く前の本を読むっていうのも、いろいろなことを思い出して、なかなか良いものです。
なんか、あの頃の“血が騒ぐ”若い感覚が戻ってきたようでした。
というわけで、今回もブックオフで、110円で手に入れた椎名さんの本のお話でした。
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