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2020/12/12

映画「ニューヨークの親切なロシア料理店」を見て来ました。

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映画『ニューヨークの親切なロシア料理店(The Kindness of Strangers)/2019年 デンマーク、カナダ、スウェーデン、フランス、ドイツ 監督・脚本・制作総指揮:ロネ・シェルフィグ 出演:ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、タハール・ラヒム、ジェイ・バルチェル、ビル・ナイ』を千葉劇場で見てまいりました。

物語の中心は、警察官である夫からのDVに耐えかね、母子三人でニューヨークに逃げてくる家族で、映画の舞台となるロシア料理店に絡む人々と、その三人が織りなす人間模様が描かれているものでした。

 

 

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三人の親子と接するもうひとりの主人公と言ってもいい、看護師で救急病棟の激務に加えて、〈赦しの会〉というセラピーまで開いて他人のために必死に生きる女性の不器用だけど、とても人間らしい生き方も描かれ、それだけで私は心に染み入る優しさを感じたのですが、ロシア料理店を経営する男性も、出てくる人が皆、厳しい人生の真っ只中でささやかな幸せを求め、優しい眼差しをもって人と接するのでした。

様々な困難の中に生きる現代に、今こそ大切なものは何だろう?!と語りかけるような映画でした。

内容は重いが、でも、登場人物達の心の優しさ、やわらかさが見ているこちらの気持ちを和らげ、安らかな気持ちにさせてくれるのです。

舞台がニューヨークなのに、製作国名にアメリカが入っていないのが、なんだか象徴的でした。

人を殴ったりの暴力シーンや、破壊シーン、恨みつらみ、憎しみなどのシーンが満載のメジャー映画を見て、“娯楽”だという人には見ても意味のわからぬ映画でしょう。

私には心温まる最良の映画でした。

 

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