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2021/02/15

「君がいない夜のごはん/穂村弘」を読みました。

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『君がいない夜のごはん/穂村弘著(文春文庫)』を読みました。
著者・穂村さんは、歌人で、短歌についても多くの受賞作品がありますが、エッセイ集でも講談社エッセイ賞を受賞しています。

今回、私は穂村さんの著書を初めて読んだのですが、食べ物に関する異色のエッセイ集となっていて、どんなんだろうと、ちょっとわくわくしつつもドキドキしながら頁を捲ってみたのでした。

著者と私の年代は割と近いので、共感するというか、こんな視点で食べ物について書いているのを初めて読んだ、というものがありました。
スパゲティについての文でした。

ナポリタンとミートソースの二種類のスパゲティしか何十年も食べ続けてこなかった・・平和に暮らしていたのに・・ある日、カルボナーラとかボンゴレなどというものが現われた。
「こいつらスパゲティと瓜二つじゃないか!」※これは当時の私の感想とまったく同じ…σ(^_^;)

そもそもパスタとスパゲティとは別の種類なのか?!※これも私の感想とまったく同じ( ̄O ̄;)

カルボナーラくらいならまだよかったが、タリアッテレ・ゴルゴンゾーラとか、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノなどというのが現われて、歯をくいしばって覚えた (^^;)と書いてありました。

ペンネ、ラビオリ、コンキリエ、ファルファッレ・・などというショートパスタ一族が参戦してきて、“大わらわ”になってしまいます(^_^;)

ミルク・コーヒーとカフェ・オレと、カフェ・ラテとカフェ・クレームは同一人物なのか(^_^)
昔、「暮らしの手帖」に載っていた「じゃがいもの冷たいスープ」は、やがて大人になって出会った「ヴィシソワーズ」と同一人なのか (・_・;

いやもう、私の子供の頃から大学生くらいになり、さらに社会人となった頃に“生き写し”の状況に笑いました。

ま、ある意味“どうでもいい”ことについて、ずうっと最後まで書かれていました。
どうでもいいけど、共感のできる、視点を変えれば、私のような同年代の人間にとって“重要なこと”が実は書かれていて、恥ずかしい記憶を思い出しつつ楽しめた一冊でした。

 

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