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2021/03/21

城山三郎さんの「よみがえる力は、どこに」を読みました。

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『よみがえる力は、どこに/城山三郎著(新潮文庫)』を読みました。

これは、城山さんの1981年、1990年の講演などを基に構成され、新発見された遺稿や、吉村昭氏との対談も含め再編集したものです。

私が、城山さんの文にふれたのは近年のことで、それまで存知上げなかったのは不覚でしたが、書店で城山さんのコーナーを見つけると「何か読んでみよう」と立ち止まるようになりました。
で、今回はこの「よみがえる力は、どこに」となりました。

ちょっと気になったところをあげてみると、

ある超一流会社が春に百人採用して、七月までに三十人辞めて、表向きにはしていないけど、三人が自殺したという話。

〈受験また受験〉で来た若者には免疫や耐性がないという・・。
就職すれば人間関係は選ぶことが出来ず、取引先だけでなく“下らない同僚”にも付き合わないといけない(^_^)

エリート街道まっしぐらな新採クンは、子供の頃にダメな先生と出会っていない、授業がヘタな先生とも出会っていない、成績や素行が悪い同級生にも出会っていない・・、人間的魅力を持っている人から吸収できる人生の栄養を得ないままに育ってしまったから、というわけです。

ホンダの本田宗一郎さんが言っていたことにもふれていました。
「社長なんて偉くも何ともない。課長も部長も社長も、包丁も盲腸も脱腸も同じだ。要するに符丁なんだ。人間の価値とは関係がない」という有名な言葉です。

肩書きに拘らず、人間を大事にして本田流の考え方を会社に行き渡らせていたように見える、と書かれていました。
大臣だからって、国会答弁の場で「記憶がない」って言え、と命令するような人には一生わからないことでしょう。

あとは、吉村昭氏との対談の中で、身近な話題ですが、「店の前に並ぶっていうのはできない」と話されて、お二人とも「そうだ、そうだ」ということになりましたd(^_^o)
私の読む本を書く作家のほとんどはエッセイの中などで、同様のことを言っています。
“ああいう姿には、どうも抵抗があるね”とおっしゃっていますが、吉村さんもそれを受けて、“食べるために並んでいるというのは、いかにもさもしい(笑)”と反応・・私も同感なのです。

最後に、堅い話になってしまいますが、A級戦犯でただ一人の文官「広田弘毅」について城山さんが書かれた「落日燃ゆ」について。
東京裁判では、戦犯の軍人たちは、讒言(ざんげん)により、仲間を売り、他人に責任をなすりつけたが、広田だけは一言の弁解さえしなかった。その己を徹底的に恥じ入る姿勢に打たれたとのこと。
結果について恥を知り、一切の言い訳をせず、責任を取るのが真のリーダーであるという意味なのだと・・。
どっかの大臣に聞かせてやりたいです。

城山さんの著書については、すでに78歳で国鉄総裁になった石田禮助を書いた「祖にして野だが卑ではない」を手に入れているので、これを読んだ後に広田弘毅氏を書いた「落日燃ゆ」を探そうと思っています。

 

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