「下着の捨てどき」平松洋子を読みました。
『下着の捨てどき/平松洋子著(文春文庫)』を読みました。
エッセイストの平松さんは、たぶん私と同年代だと思いますが、あいかわらず日々の生活の中で“ぴぴん”と反応する部分は男女の差こそあれ、似ています。
平松さんの身近な友人が“夫婦げんか”したときのことが書かれていて、けんかのあとの無言状態が三日めに突入し、携帯電話に夫からメール・・「意地になりすぎた。反省してます」と書き込まれていたとのこと。
平松さんは「あらカワイイじゃない」と笑って反応したが、友人は「ヤツは居間のソファでテレビ見てんのよ。三メートルと離れていない、すぐ前で」
と、怒っています。
もう私たちは“ケイタイ”と“メール”という道具と機能を手にしてしまったサルだからしょうがない、と平松さんは友に言いましたが、火に油を注ぐ結果に・・(^_^;)
職場でデスクを並べているのに、メールで部下を叱ったりするヤツと同じじゃないか!ということに話は発展。
そう言われれば、そういうことも言えるかもしれないが・・。
これは私たちの同年代にはけっこう重いテーマじゃないかと思いますが、最初っからケイタイもメールもラインもある世代とはまったく異なる感覚だと思います。
あらためて考えちゃいました (・_・;
タイトルになっている「下着の捨てどき」については、「捨てどきかな?と頭を掠めたとき」と思いさだめているそうです。
十代のころ、小耳にはさんだ言葉の呪いも未だにかかっていて、「下着だけは、いつ交通事故にあっても恥ずかしくないようにしておきなさい」って言葉。
下着の捨てどきは、女の試金石である、とおっしゃっています。
おもしろいこと書くなぁ(^_^)
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