尾身氏の発言に怒っている“輩”
コロナウイルス感染拡大に伴い、「緊急事態宣言」が多くの都府県に出されたり、特に北海道や沖縄では、5月の連休時に人の動きがあり、感染拡大が止らない状況です。
それに伴って政府の感染症対策分科会の尾身氏が「この状況下でオリンピックを開催する理由を説明しなければ」と言っただけです。
これは国民全員が思っていることです。
何度も何度も緊急事態宣言が出され、その度に私たちは頑張ってきました。
特に飲食業の人達は、もう限界状態まで必死にこらえてやって来られたと思います。
で、首相が何と言って理由を説明したかというと、「世界最大の平和の祭典で、国民に勇気と希望を与える」と開催の意義を強調しただけで、具体的な理由には言及しなかった。
・・誰もそんなこと聞いてんじゃないよっ!と、突っ込みを入れるのは当然でしょう。
10万人近くの人が国外からやって来て、しかも削減してでも観客を入れたりしたら、感染はどうなってしまうのでしょう。
オリンピックが終わりました。感染が拡大しました。緊急事態宣言をもう一度出しますから、もう一回頑張れ、頑張れ、なんて言われたら国民は逆上しますよ。
「お前が開催したからだろう」と。
でも、今の様子を見ていると、責任の“せ”の字も取るつもりは無さそうです。
あの顔見てりゃわかりますよ。他の大臣達も。
自民党幹部は尾身氏の発言に対して「余計なことを言っている」だとか、「尾身氏は野党に踊らされている」と、はやくも圧力をかけています。国民の健康にも生命にもまったく心を配らない“輩”です。
でもって、担当大臣の丸川氏は尾身氏の発言を受け、
われわれはスポーツの持つ力ということを信じて今までやってきた。
“別の地平”から見て来た言葉をそのまま言っても通じづらい。
だと・・。
国民と“別の地平”を見ているのはお前だっ!あきれるばかりです。
そっと報道されているのを聞くと、首相は官邸で怒り心頭に発し、「尾身を黙らせろ!」「首相にでもなったつもりかっ!」と怒鳴っているとのこと。
・・処置無し・・とは、この人のためにある言葉です。
この人が、今の立場についたときに、「国民のためにはたらく」っていうキャッチフレーズを示したのを覚えています(そもそも当たり前のことをキャッチフレーズにして、今まで誰のために働いていたんだ・・と思いましたが)。
「今こそ、国民のためにはたらけっ!」という言葉をきょうの最後の言葉にいたします。
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