不幸な時期に不幸な人物が指導者になっている不幸
6月9日に党首討論がありました。
ありましたが、首相はなぜパンデミック下、緊急事態宣言下でもオリンピックを開催する理由を示しませんでした。
自分が高校生の頃の東京オリンピックの思い出を語る姿を見ているとがっかりして、呆れて、茫然としました。
しかも、そんな緊急事態時に開催して「“事あれば”責任を取る」という言葉もありませんでした。
責任なんか取る気は毛頭無いのです。
ようするに「大義」も示せず、示そうにも「なぜ敢えてこの時期に開催せねばならないのか」説明する意味もわかっていないのです。あるいは、わざと“そらっとぼけて”いるのです。こっちの方が悪質。
「パンデミック下でのオリンピック強行」は、狂気の沙汰だということもまったく理解する心が無い。
これらを見ていて、開催理由はオリンピック関係の派遣を1社独占して数十億円もの上前をハネる会社や、何らかの“ごちそう”にありつける寄生虫のような者どものために、何が何でもやるものだと決めていることがわかりました。
毎日数千人のコロナウイルス感染者が報告され、死者も日々あるわけで、その人たちがどんな気持ちで病床を待ち、死の恐怖と闘っているかなんて心の片隅にも無いのです。
今回のコロナウイルス感染拡大は、“災害”と言ってもいい国難です。
阪神淡路大震災の時には、村山首相。
東日本大震災の時には、菅首相。
そして今回のコロナウイルス感染拡大時には、安倍首相と菅首相のダブルです。
「不幸な時期には、不幸な人物が指導者となって、事態をさらに不幸にして行く。」
こんな緊急事態には、自分が先頭に立ってぐいぐいと事態収拾にあたり陣頭指揮を執り、国民を説得し、勇気づける人であってほしいものです。
昨日の党首討論を聞いて、そういう人でないことはよくわかりました。
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