「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」を読んだ。
『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか/みうらじゅん、リリー・フランキー(新潮文庫)』を読みました。
「人は必ず死ぬ」ってことで、その事実を逆算して考えれば、悩みはもっと軽くなるんじゃないか、という道筋で、みうらじゅんさんと、リリー・フランキーさんが対談形式で話をするというものでした。
大人には、さまざまな悩みというか、問題が常に身辺につきまといます。いつもいっつも悩んでいるといっても過言ではない。
それを「いずれ死ぬんだからさぁ」という厳然たる事実をもとに、二人で考えてみようか、ということで
「結婚とは」・・相手とちゃんと言葉で褒め合うこと。
「運とは」・・人との縁がもたらすもの。
「人生とは」・・大きな目的を持つのは危険。
「仕事とは」・・人生の本業ではなく暇つぶし。
「命とは」・・生に執着するほど死が怖くなる。
などなど、ふたりの対談は進んで行きます。
「知識とは」というところでは、テレビのクイズ番組などで漢字検定一級の漢字の読みを憶えるとか、「海豚」は「イルカ」とカタカナ表記できればそれでいいじゃん、などの話に進んで行きます。
「クイズ王とかが“いまいち”利口に見えないのは、知識を持っていても教養があるように見えない」という発言には同意いたしました。
ああいう人たちの“どや顔”は、むしろおバカさんみたいに見えます。
酒を飲まない人が健全か!ってところでは、下戸の人が朝も昼も晩も同じ状態だから、結構朝から女を口説くヤツがいるらしい・・という話になりまして(^^;)・・ほんとうに悪いヤツだね、シラフで口説く、それは悪いヤツだという結論になりました。
・・私もそう思うね。朝からはルール違反でしょう(^_^)。お二人は「朝からそういうことをやっていると聞いたときに、街を歩くのが怖くなりました」と言ってます。
同感(*^_^*)
もうひとつ。
「何かに対して怒りみたいなものを覚えなくなるという感覚が、人としては一番死んだ状態だと思う」という発言がありました。
ほんとうに今の日本人は平等だとか、博愛だとか言って、怒りも感じない人はたしかに“ぼんやり”した人だと思います。
“死んだ状態”の人が多いから、誰かさんが調子に乗ってパンデミック下で世界中から人を集めて大きな国際スポーツ大会を開こうなんて暴挙に出てしまうのだと思います。
少し怒り出してきた自分を感じ始めたので、きょうはこのへんで終わらしときます(^_^;)
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