【「ひとの親切はすなおに聞いた方がいい」という話/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №6】
過去に会った人、あった出来事についての回顧文シリーズ。
自分が思っていたよりも好評な(^_^;)このシリーズ、今回は東京時代の話はまだまだあるけど、いったん別の職場での話。
東京から帰ってきて最初の職場での話題です。
その職場では、いわゆる指定管理者制度を用いて、とある大きなセンターの運営もしていてました。事業を契約者に任せているんだけれど、その運営内容の審査は、弁護士や会計士、地域の代表や利用者の代表などの審査委員に年に一度は報告し、さまざまな質問などを受けて審議される形になっていました。
その審査を受ける日、私と部下は大きなケースに関係資料を詰め込み、ライトバンで出かける用意をしていました。
そこでの上司は、さらにその上の上司を別の乗用車に乗せて、会場のセンターに向かう段取りになっておりました。
私の部下が、資料詰め込みの最中に上司が通りかかったので、「審査後の帰り道は、速度違反の取り締まりをしょっちゅうやっているので注意した方がいいです。」と声をかけました。
そしたら、その上司「いちいち人の心配なんかしてるんじゃねぇ、これからの審査をどうやって乗り切るか自分の心配をしろ、余計なお世話だっ!」と怒鳴りました。
シュンとなった部下に私は「気にしなくていいよ。ああいう人なんだ。4月に来てよくわかったんだ。でも、言って差し上げただけいいことしたよ。」となぐさめました。
で、現地に到着してからは、非常に厳しい質問、議論等が白熱しましたが、なんとか、どうにかこうにか終えることが出来ました。
ほっとして、私と部下は資料をまたライトバンに積み込み、帰る準備をしていました。
そこにあの上司が通りかかりましたが、何の声も掛けず、その上の上司をクルマに乗せて“ばびゅーん”と帰って行きました。
私:「“なんとか終わったね、ご苦労さん”くらい声をかけてくれてもいいのにねぇ」と部下に話しながら積み込み完了。
二人でクルマで帰路につきました。
そして、一直線の大通りを走っていると・・・
やってました、「速度違反取り締まり」!!
あっ、いました、いました、私の上司と、送ってもらっていたその上の上司。
お巡りさんに連れて行かれております。
自分の上司を送っている最中に引っ張られてしまうという「痛恨のミス」。
表情はよくわかりませんでしたが、後悔しているのか、それとも逆ギレしているのか、想像もつきません。
職場に帰ってくると、「捕まっちまった」と投げつけるように一言。
私の部下:「もうちょっと、真剣に忠告しておいた方がよかったんでしょうか。」
私:「いや、こんな形になった方が勉強になったからよかったと思うよ、いろいろな面で。」
当の捕まった上司は、悔しさを言葉にすることも出来ず「ウ~~ん」と、ずっと唸っておりました。
誰にも当たることが出来ないもんねぇ、お気の毒。
部下の言うことはよく聞いた方がいいという教訓でした。
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