【「年休の申請、いつ出せばいいの」という話/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №7】
過去に会った人、あった出来事についての回顧文シリーズ。
この回顧文を書いていて気付いたことは、一定の役職など“偉く”なった人は、自分が素晴しい人間だから、人格だから、その地位に就いたと錯覚し始めるのではないか、ということです。
挙げ句には、“いじめ”のようなケチなことを平気でするようになります。
これって、世の中の永遠の“ループ”のようになっているんじゃないかと思ったのです。
今回の話はかなり前のことでした。
歳は上だけど、私と同期の者が自分の係長として異動してきた職場での話です。
私、当時、ひどい偏頭痛が続いたので脳神経科に行くと、当時はまだ市内に2箇所しかなかったMRIのある病院で写真を撮って来るようにと言われ、撮影後の後日、その先生に見せると、脳内にピンポン球大の脳胞があるとわかり、手術等の必要性については大学病院に紹介状を出すので診てもらってくれ、ということになってしまいました。
大学病院にもMRIが導入されることを先生から教わり、導入後に出かけて診察、手術の必要性については、今後毎月MRI撮影をして、慎重に見守る・・ということになり、即、翌月の検査・診察の予約をして帰ってきました。
で、翌日出勤すると、その旨を同期の係長に話し、来月の何日に予約してきたので年休をいただきたい、と話をしました。そしてホワイトボードの予定表に診察日の年休予定を書き入れました。
そしたら
係長:「そんな先のことなんか、一々まだ言わなくていいんだよ。ホワイトボードも消して!」と言ったのです。
そうですか、とホワイトボードの予定は消しました。
で、二週間が経ち、また
私:「前にもお話しましたが、二週間後に大学病院で検査・診察がありますので年休の取得をあらかじめお願いします。」
というと、
係長:「そのときも言ったよねぇ、一々先のことを言わなくていいって!なんのつもりだよ。」
私:「はぁ・・、でも事前に伝えておかないと、係の皆も用事があると思うので・・。」
係長:「オレの言っていることがわからないの!」
で、またもここで終わり。
もういいだろうということで、三日前に
私:「何度かお願いしましたが、三日前になりますので年休をお願いします。」
そしたら
係長:「いったい何度言ったらわかるんだっ! 一々何日も前から言うなって言ってんだろう!!」と怒り出しました。
何日か前じゃだめなんだ、と思い二日前はやめて、いよいよ検査前日に年休届を持ってお願いに
係長:「えぇっ?! 突然休むなんてこと言われても困るんだよなぁ・・。」
だって・・。
この男がどういう人間かわかったので、
私:「わかりました。」と、年休届は引っ込め、終業時間になったので、そのまま帰りました。
帰路、私の携帯電話が何度も係長から鳴らされていましたが、上に通報でもされるのが怖くなって掛けてきたのだろうと思い、無視しました。
翌日、病院には行けない旨、連絡をし、また翌月の予約をして、その日は出勤。
次は一週間前に先にホワイトボードに書き込み、お願いなどをクチにせずに、年休届を黙って出したら認められていました。
係長は、あのとき、私の「わかりました。」と、すぐ引き下がり、終業と同時に無言で帰宅した意外な展開に驚いていたようですが、困り果てた私を見てから「仕方ないなぁ」などと年休を与えるつもりだったのでしょう。けち臭くて、底意地の悪い、小さい男だと、今でも思っています。
あっ、脳胞については、5年後に不思議なことに検査の結果、消失していました。いまだに謎です。それと同時に偏頭痛もなくなったのです。病院の先生も驚いていました。
何度もMRIの写真が人違いではないかと確認していたくらいです。
以前、作曲家で雅楽演奏家の東儀秀樹さんがインタビューで語られていたのですが、高校生の頃、脚に悪性腫瘍が見つかり、余命宣告までされたのに、やがて全て消滅してしまったという話を聞きました。そういうことってあるみたいです。
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