「おかわりもういっぱい -おなかがすいたハラペコだ②-/椎名誠」を読みました。
『おかわりもういっぱい -おなかがすいたハラペコだ②-/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
あいかわらずの“椎名節”でした(*^_^*)
特に今回の本は、麺にこだわった文が多かったのですが、ソーメンについて「日本のソーメン界」はどうなっとんのだ!と息も荒い!(^^;)
たしかに「ソーメン専門店」などというのを椎名さんも私も見たことがない。
夏の一時期、ソバ屋などには「申しわけ」程度にソーメンが品書きに載り、でも椎名さんがいうとおり、なんだか量も少なく、缶詰のミカンが一個乗せられているだけで、つゆもおざなりだということで、それそのとおり・・と、感じます。
椎名さんはソーメン好きで、ソーメンのたれの作り方から、薬味のネギ、タンザクにした海苔、ニンジンやしいたけなどを細切りにして薄い醤油で煮たもの、卵を薄焼きにしてタンザクに切ったもの、アブラアゲをタンザクに切ったもの、などなどを美味しそうに挙げていて、読みながら「ソーメン食いたいっ!」と思ってしまいました(*^^*)
ラストの方で、海外に居る娘さんが日本に寄ったときに、お孫さん二人の誕生日祝いに、ソーメン・パーティーを大人5人、子ども3人の久しぶり再会家族で行う様子が書かれ、すっかりおじいさん扱いされている椎名さんが、ほんとうに幸せな時間だと言っているのが、うれしくなりました。
「しあわせ」って、こんなひとときのことを言うんだろうな、と、学生時代から椎名さんの「本の雑誌」から始まった、さまざまなエッセイや小説、冒険記などを読んできた私は思ったのでした。
我が家もいつまでも、そうでありたい・・、ひそかにそう願いました。
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