泡坂妻夫さんの「しあわせの書 -迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術-」を読みました。
『しあわせの書 -迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術-/泡坂妻夫著(新潮文庫)』という本を読みました。
この本は例によってブックオフにて格安で手に入れたのですが、私、恥ずかしながら著者・泡坂妻夫さんの本をまだ一度も読んだことがありませんでした。
で、読んで見たら・・面白いんです。
巨大新興宗教団体の後継者問題がストーリーの大きな“筋”なのですが、失踪した人や亡くなったことがニュースに出た人が、なぜか街中で見かけられたりする謎や、教祖や弟子のうち幹部にあたる者の超能力の逸話などを行きがけ上追いかける主人公にあたる三人組。
その三人組がシリアスに問題を解いていくのかと思うと、なぜかちょっと“ゆるかった”り、愉快で間抜けな行動をしたりで、エンターテインメント的にも面白く読めたのでした。
それからあとで気付く、巧妙に仕組まれた“からくり”は、「そうだったのか、気付かなかった」という、なんだかスッキリするくらいの爽快感がありました。
今まで読んでこなかったけど、また泡坂さんの本を見つけたら、読んで見たいと思いました。
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