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2021/07/11

「常識は凡人のもの」を読みました。

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『常識は凡人のもの 管見妄語/藤原正彦著(新潮文庫)』という本を読みました。
ブックオフにて安価購入。
週刊新潮の人気コラムをまとめたものということで、平成30年に新潮社から刊行されたものの文庫化版です。

なので、話題はちょっと古く、そんなこともあったなぁ、と思い出す話題も多々ありました。

トランプ氏が大統領選で勝利したときの、メディアの狼狽ぶりについてもふれられていました。
それ以前、20年間あまりは世界を牽引してきたのはグローバリズム(ヒト、カネ、モノが自由に国境を越える。そのための小さな政府、規制撤廃、自由競争など)だったが、それを推進してきたエスタブリッシュメント、利得者とも言える政官財、それに寄り添い恩顧を得ようとしていたメディア、御用学者、評論家などが慌てたんだ!という主旨のことが書かれていました。

そんな感じでした、あの頃。
そして世界的にも、けっこう“独裁的”に国、人を引っ張る人が台頭してきた、と私のような一般人も感じました。
世界中がその場をぐるぐる回っているだけで、結局何も進まなかったような気もします。

それから、「指導者」と呼ばれる人は、国民・市民が想像しているほど気高かかったり、立派であったりもしていないと気付き始めた頃だったという気もします。

自分や、自分の属する組織、利害関係者のためばかりに夢中になって物事を進める人が、それに“コバンザメ”のように寄生しているヤツらにもてはやされ、さらにその事態に気付かず、“うかれて”それらについて行っていってしまう人もたくさんいるのだということも知りました。
それが今も続いているのだと思います。

それから少し気になったところでいうと、
「カタカナ語を格好いいと考える人が多い」と書かれていた部分でした。

コミットメント(約束、関与)、キャパ(収容能力)、ペンディング(保留)、アジェンダ(議題)、エビデンス(証拠)、アサイン(割り当てる)、などを挙げていました。
もう何年も前から言われていたんですね。
なんか“カタカタ語を使うヤツはあやしい”っていうのは、私もいつも今でも感じています。

この頃の小池都知事についても書かれていました。
「目標はサステイナブルな首都東京を創り上げること・・・セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティの三つのシティの実現に取り組みます」
「ハード面のレガシーだけでなく、ソフト面のレガシーを構築・・・コンプライアンス・・・ガバナンス・・・」

・・ああ、そうですか・・。っていう感じです。今も変わりませんね。

藤原さんの本は今までほとんど読んだことがなかったのですが、興味の対象があちこち、どんどん飛んで行き、頭の回転も早いのでしょう、自分で納得して、ぐいぐい進んで行ってしまい、私には何のことやらわからぬうちに話が終わっていることも多々有り、ついて行けない話題もたくさんありました。
また、私がまったく興味を持てないものも、いくつもありまして、結果的に言うと、よくわからないところがほとんででしたが、それでも上記のように私の未熟な頭脳にも引っかかってくる部分はありました。

まだ何冊か藤原さんの本をブックオフで購入してあるのですが、読んで見て、読後感を今後も載せようと思っております。

 

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