【「夏祭り出店主催者の挨拶」でのお話/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №18】
過去に会った人、あった出来事についての回顧文シリーズ。
これを書き進めている中で、かつての上司のパワハラ的で虐待的な行為について、あらためて考えることになりましたが、皆さんのコメントや、内緒の連絡があったりして、心の整理もだいぶついてきました。
それに私と同様のハラスメントをあの人達から受けていた人が多数潜在していることもわかってきました。
私の気持ち自体は、少しさっぱりした感じです。
でも、それはそれとして、行われた事実は書き記しておいた方がいいということも確信を得て感じています。
わたしのことなど、虫けらのように思い、扱っていた人達は、もう私のことを忘れ去っているかもしれませんが、私が受けたハラスメントの事実は消えません。
だから、こうして残しておきます。それがなければあの人達は、何も気付かずに今後も日々を過し、また人に対してひどい行いをしていくのでしょう。あの人達が気付かずとも、その行為はずっと残るようにしておきます。
さて、今回は当時、東京で事務所が夏に行うことになっていた「麻布十番納涼祭り」にまつわる話です。
私が東京に行った一年目が祭りに参加した最初の年でした。
すでに福山市さんが参加していたのを見て、当時の副所長が素晴しいと思い、準備してきたものでした。
一年目は、例の二人ではなく、上司二人は別の方々でした。
祭りは連日に渡り、我が市の名産、落花生や、にんじんジュースなどを売り、また、「ちーばくん」を使ったゲームなども店頭で子供達とやって、“立ち上がるレッサーパンダ”「風太」がいる動物公園のチケットを配ったりPRにつとめ、大成功でした。
内部的には観光協会や、老舗店舗の出店、そして“我が社”の他部局からの多数の動員も得て、躍動感さえ感じる盛況ぶりでした。
で、二年目は、またあの上司A、Bの登場です。
夏前から、前任者が築いたこのお祭り参加について、「意味がない」「PRになんかならない」など、前回の盛況ぶりを聞く度に不愉快な表情をし、二人ともまったく気乗りしない様子。・・・というか、もう来年はやらない、と公言し始めました。
私たち職員には、「ウチは予算を取って開催する立場だから、店頭で呼び込みをしたりする必要はない。 みっともない。 うしろで管理者として黙って見ていればいい。」 (・_・;という説明を会議室で始めました。
どうやらこの意見は上司Aの主張しているもので、上司Bは言うことをきいておこうということで、同調。同じ姿勢で行くことにしたようです。
祭りの当日、他部局から夏休みの時期で休日だというのに、炎天下の真昼から夜の閉店まで動員された地元職員が来ていて、設営を終えたあと、私が、祭り開始直前に上司Bにお願いをしました。
私:「きょう集まっていただいた観光協会、老舗のお店の方、他部局の動員職員にひと言お願いします。そして開始の宣言を。」
上司B:「え~、みなさん。暑いのに、こんな仕事をやりに来てほんとうにいやだと思います。時間が来れば終わりになります。長いですけど、時計を見ながら、早く終わる時間になるのを待ちながら過しましょう。では、始めます。」
・・だと。
私:皆が茫然としながら持ち場に散ったあと、
「そんな挨拶がありますかっ!主催している側がイヤな仕事だとか、早く終わるのを待ちましょうなんて、どういうことですかっ!動員された人達だってガッカリですよ。来るんじゃなかったって、思うじゃないですか。」
上司B:「うるさいっ!私だって祭りの仕事なんて初めてなんだよ。どう挨拶していいかわからなかったんだ。ガタガタ言うなっ!」
・・逆ギレです。
ようするに、上司A、B二人で、ふだんから「あんな仕事いやだね。当日は早く終わるのを時計見ながら待つしかないね。」と話していたのでしょう。
それが、あの開始の挨拶で思わず出ちゃった、ということだと思います。
お祭りが始まると、ものすごい数のお客さんが「お店のテント」前を通り過ぎていくのですが、上司の命令では声を掛けてはいけない、とのこと。
そりゃ、誰も寄ってきませんよ。
業を煮やした私はじめ職員が前年どおり、元気に「いらっしゃいませ」と始めてしまいました。そしたらやはり大盛況'(*゚▽゚*)'そりゃそうだ。
どんどんお客さんが来て、会話が弾んだりしている様子や、地元から色々な部署の人達、また幹部の人達もどんな様子か見に来てくれたり、同業他市の人達も次々と見に来てくれ、激励してくれると、もう「腕を組んでうしろで見ていろ」という自らの命令も意味をなさなくなり、上司A、B共に、「いらっしゃい、いらっしゃい」とやらざるを得なくなりました(^_^;)・・でも、不満そうだったけど。
で、このお祭りのあとも、いくつかブースを与えられ出展する機会がウチの事務所にはあったのですが、私にはそれを直前まで教えてくれなかったり、メンバーから外したりということが二回ありました。
もうひとつの機会では、現地に行ったけれども、やはり後ろで見ているだけ、という命令が出たものもありました。
ということが続いて、私はこういう企画からは外されていることに気付きました。
そして、次の年にはこういった出展企画はウチの事務所からは無くなってしまいました。
もう、一年目に感じた事務所の雰囲気はその頃には影も形もなく、別の事務所になっていたように思います。
以前、私が地元で、小・中・高校の耐震工事担当で学校を回っていたときに、校長先生一人を見るとその学校がわかるということを発見しました。
その学校の「色」というものは、上に立つ校長先生で、どんな「色」にも変わるのです。
それと同様、所属長ひとりで、その職場の「色」が大きく左右されるのだ、ということがその時によくわかりました。
だから、「長」になる人というものはとても大事なんだと思います。
勉強になりました。
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