ローリング・ストーンズのドラマー「チャーリー・ワッツ」が亡くなりました。
The Rolling Stones のドラマー、「チャーリー・ワッツ」が亡くなったと、最初はネットで知りました。そうか、80歳だったのか・・残念・・。
オリジナルメンバーであるミック・ジャガーやキース・リチャーズが、この歳になっても、とてもワイルドな風貌なのに、チャーリー・ワッツは“老紳士然”としていて、それがなんだか格好いいのでした。
そして、叩いているドラムもとてもオーソドックスでシンプルなセット。
必要なものだけというのもすごくカッコイイものでした。
さらにスティックもロック・ドラマーには珍しく、“レギュラー・グリップ(左手はスティックを親指と人差し指、そして中指と薬指にはさむ持ち方)”で叩いていました。
本人が“ジャズ好き”だということもあると思うのですが、左手のスネアや左手で叩くシンバルはパワーを出すのが難しかったんじゃないかと思います。
私もドラムを叩くので、特にドラマーにはいつも“目が耳が”真っ先にいくのです。
チャーリー・ワッツのドラミングは、唯一無二の独特なものでした。
ビートルズのリンゴ・スターも唯一無二でしたが、チャーリーも同様。誰にも真似できないものだし、真似しても他の人がやっては意味がない、そんな叩き方でした。
ライブの時は、左手がスネアを叩くときに、ハイハットを叩く右手が持ち上がってしまう(^^;)という、まるで素人みたいな叩き方が印象的でした。
でも、レコーディングの時はきちっとハイハットを叩いているのだそうです。そうしないとリズムのサウンドがおかしくなるので。
レコーディング時は、ヘッドフォンでクリック音も聞きテンポも乱さず叩いているのです。本人のインタビュー記事で読んだので間違いはないと思います。
でも、ライブ時には、勢いを大事にするので右手は持ち上がるは、テンポは曲中で変わるはで、ストーンズらしい“ラフさ”が出ているのです。
写真を載せている1960年代のこのライブアルバムでは、ドラムの入りが間に合わず、“わたたっ”となったり、途中のフィルインがたたき切れず、ドタバタになったり、キャロルという曲だったか、チャーリーだけリズムが裏から入ってしまい、途中でドタタッとやって“つじつま”を合せたりしていますが、それもまた“味”でした。
だって、それがまたカッコイイんだもの(*^^*)
しかし、「スティールホイールズ・ワールドツアー」の頃(1980年代)には、私も東京ドームで見ましたが、チャーリーのドラムはパワフルで、確実で、スケールの大きなドラムに進化していました。あの年齢でさらに進化するのが凄いっ!!
“ふたまわり”くらい迫力が増していました。ますます格好良くなったチャーリー・ワッツに“惚れ直し”ました'(*゚▽゚*)'
近年も素晴しいドラムを叩いていたチャーリー・ワッツ、歴史に残るロック・ドラマーでした。
そして、リンゴと並び、私の大好きなドラマーでした。
チャーリーがいなくなってしまったら、誰が代わりに叩くのかわからないけど、ストーンズの屋台骨が変わるのだから、どんなことになるのか・・心配ですが、今はチャーリー・ワッツの冥福をただ祈ります。
チャーリー・ワッツ、格好いいドラムを今までありがとう。
「ジャンピンジャック・フラッシュ」のスネアとハイハットとバスドラだけ、しかもフィルイン無しで、リズムだけ叩くという究極の「真っ白いごはんだけ、オカズなし、ふりかけもなし」というシンプルドラミング、絶対に忘れません。
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