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2021/08/27

【仕事していると、いろいろあった/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №27】

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過去に会った人、あった出来事についての回顧文シリーズ。
今回は、相談の仕事の中でも特殊な「結婚相談室」も職場に持っていたので、その時のお話です。20年以上前のことです。

もともとは、教委に担当課があって、昭和40年代に集団就職でやってきた若い人達に市に居続けてもらおうと始めた“お見合い”の仲介の仕事だったようです。
回りまわって「相談」を中心にしている課にその仕事が動いてきたもののようでした。ずいぶんと古い話です。今はもうその相談室もありません。

業務内容は、簡単に言うと、市内在住、在勤の希望者に登録をしてもらい、登録者は相手方の簡単なプロフィールの入ったファイルを閲覧し、見合いしたい人がいたら相談室の先生に相談して見合いを段取りしてもらい、いざ相談室でお見合いの時に互いの詳しいプロフィールを見せ合い、結果はその後、先生に連絡して、良ければお付き合いし、やがては結婚に・・というものでした。

いろいろな人が登録に来ました。

<エピソード1>

見合いがうまくいき、何ヶ月かのお付き合いの末結婚しましたが、結婚後、数ヶ月が経って女性の方が母親とやって来て、

「思ったほど働きものじゃなかった。愛もそれほど深まらない。」

「紹介してくれたんだから、“品質保証”してほしい。」 (・_・;

「できれば“返品”したい。」

・・と( ̄O ̄;)

「お二人ともお見合いして互いが気に入り、お付き合いを経て、結婚されたんじゃないですか。もう一度よくお二人がお話し合いをして、あらたな気持ちでやり直してみてはいかがですか。」
ということで、渋々ですが、お引き取り願いました。
だんなさん、「返品」はあんまりですよねえ。

<エピソード2>

若いちょっとイケメンの男性が登録しました。(若くてイケメンは珍しい)

見合いをして、先生のところに女性側から“お断り”の連絡があったので、その旨先生が男性の方に連絡をしたのですが・・。

業務も終わり、先生も帰り、私達職員も帰り支度していたところにイケメン男性が“怒り心頭”状態で飛び込んで来ました。

男性:「おかしいだろう。オレはこんなにいい男だっ!大学だってそれなりのところを卒業して、勤め先だって悪くない、親は一流のところで重役をやっている。家もあるし、土地もある。不満なところは無いはずだ!先生を呼び戻せ、どやしつけてやる。」

ドアを思いっきりパンチし、そのあと壁に何度もキック!
大暴れでした。

私:(心の中 → そんなだから断られたんじゃないの。女性はちゃんと見抜いたんだね。)

係長:「まあまあ、冷静になってください。あなたのその姿を女性が見たらそれこそイヤになってしまうと思いますよ。」
「お父さまからも、よろしくお願いしますと連絡をいただいておりますので、もう一度お家の方に先生から経過を含めてご連絡させていただきます。いったんお帰りいただいて少し心を静めてくださいね。」

ということで、その場はなんとかなりましたが、私が思うに、父親が子供の見合いにクチを出して来た時点で甘やかし続けた末にこんなことになったのだと思いました。
この仕事、人生の勉強にもなりました。

<エピソード3>

新規登録者(男):「結婚相談室に登録に来ました。」

私:「では、相談員のところにお通しする前に必要書類を確認させていただきます。」

新規登録者(男):「あっ、もういい。 あの人がいいっ!!」と、ウチの室内の女性職員を指さす。

私:「あっ、あの者はウチの職員でして、登録すると女性登録者の簡単なプロフィールを見ていただいて・・。」

新規登録者(男):「もういいの! そうじゃなくて、あの人、とてもきれいでタイプです。ぜひお願いしたいです。」

私:「えぇ~と、困っちゃったな。実はあの者は先週婚約が整いまして、この秋に結婚する予定なんですよ(実話)。」

新規登録者(男):「ええぇぇっ~。がっかりだよ。ひどいよ(・・なんで(^_^;))。なんか盛り下がったなあ。仕方ない、登録するか。」

となり、相談室にお通しいたしました(^^;)

以上です。

人生いろいろ。

 

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