【今度は以前の職場での知り合いにあやしい所に連れて行かれた話/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №33】
過去に会った人、あった出来事についての回顧文シリーズ。
ちょっと前のこのブログで、若い頃に職場の係長に超能力者の家に連れて行かれた話を書きました。
どうも、そういうことの“きっかけ”って、病気その他で弱っている時に目をつけられるようですね。
で、今回のお話は、私が30代、人事異動で出先機関に行き、年金関係の仕事に初めて就いた頃でした。
仕事はシステム導入がなされたばかりで、そのシステムを使った事務を任され、忙しく、毎晩残業。疲労が重なり、顔の半分や片手がしびれるような状態で、それでも休むことが出来ないような厳しい状況でした。
そこに以前職場が一緒だった先輩が訪ねてきて、「具合が悪そうだと聞いたよ、いいところを知っているから明日一緒に連れて行ってあげるよ」とのお話。
「ありがとうございます。」と、翌日、保険証を用意して、帰りはその人と電車に乗って、そこに向かいました。
駅を降り、建物の入り口まで来たのですが、「あれ?なんだかお医者さんぽくないな。」
と思いました。
入り口を入ると受付に下足番がいて、靴を預け、中に入りました。
そして、そこからまた扉をくぐり、中に入ると・・・。
( ̄O ̄;)中は、学校の体育館のような建物になっていて、そこは全面畳敷き、体育館でいう前方ステージ上には、高さ2メートルほどの金ピカの大仏様が巨大な座布団に鎮座していました。
畳敷きの何百畳という場所に人が向かい合って座るように座布団が敷かれ、何組かが向き合って何か儀式的、作法的な仕草をしています。
「ここにお座りください」と言われました。
あれ?先輩はもういない。
私の向かいに座った方が、「まずは“〇しず〇りぃ~”←(〇は念のため伏字)と言いながら両手を挙げ、そのあと手と頭を畳まで下げて礼をしてください。」と言って見本を見せてくれました。
「やべっ!しまった・・・。どうしよう。ああ、靴も取られている。逃げられない。」
私は動揺に動揺を重ねたような状態になりましたが、とりあえず言われたとおりにしました。
信者?らしき人:「具合が悪いと聞きました。私が“手をかざして”治してさしあげます。」
私:「そうですか (・_・;」
・・ということで、30分ほど手をかざしたり、いろいろな言葉を掛けられたり、質問されたりした挙げ句、「またおいでくださいね」と言われたので、大急ぎで下足番に向かい、靴を返してもらって駅に走りました。
どうなることかと思いました。
翌日、その先輩の職場に行き「ひどいじゃないですか。最初からそういうところだって言わなかったですよね。私はお医者さんだと思って保険証も用意して連れて行ってもらったんですよ。」と詰め寄りました。
先輩:「もうしわけなかったね。あれはとてもいいものなんだけど、合わなかったかな。もう誘わないようにするよ。ごめんね。」
私:「藁にもすがる気持ちで行ったのに・・。もう二度と行きませんし、再度声を掛けてもらっても困ります。」
ここで、先輩との関係はお終いにしました。
実際にあの場所に入ってしまったときの気持ち、あの、「逃げられない」という怖ろしさはかなりのものでした。
いやあ、いろんなところに連れて行かれるわ・・。
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