【南先生の玉手箱_0042_H15.6.12第一回同一研修会造形部会と書かれた文中の“らくがき”】
私の中学時代の担任で美術の先生の現役時代の資料やメモなどの文書を掘り起こして活字化する作業。
今回は、平成15年6月12日と記された「第一回同一研修会造形部会について」と書かれた文です。
※造形に関する研修会について書かれたもののようですが、建築家、安藤忠雄氏と作家・精神科医のなだいなだ氏の新聞記事や雑誌らしいもののコピーが添えられていて、それについても最後でふれています。
あいかわらず、ぐるぐると回転して文字が書かれているので、ものすごく大変ですが、チャレンジしてみます。
以下、先生の文章です。
H15.6.12 第一回同一研修会造形部会はこのところ気軽にとりくめる実技研修を実施してきている。
夏などもスケッチ研修などを計画している。
希望研修に無理な人集めはよくないことだが、できるだけ都合をつけて多数参加してくれることを期待している。
日々子どもたちと楽しい造形活動を進めていくためには教師側の主体性はもちろん、表現することに積極的にかかわって、共に共感できる場を大切に、忙しい中でも表現にかかわる時間をつくってほしいです。
小教研の部会も参加者が多すぎると教材の準備や場所の問題など悩みもあるのですが、今回も40名位だったが、ちょうど教室いっぱい、名簿上は60名位でも都合で参加できない人がいるために何とか全員が楽しく体験することができている。
実技研修は、人数が少ない程に内容は充実する部分もあるのだが、都合がつかない理由を耳にするたびに、気になることがある。
自分は参加したいのだが、来られないとのこと。
今日も用件があって来られません、又、はじめの会がおわってすぐに帰らなければと言う人もいる。
お互いにそれぞれ仕事や問題をかかえて暮らしているのですが、こちらからこうしてくださいと言うことはできない。
小教研に限らず、特に研修を通して自分が変わっていくためには、あたりまえのことなのですが、本人の主体性、気持ちの問題だと思っています。
図画、工作ばかりではないでしょうが、日頃楽しい表現活動にとりくむために、教師自身が楽しく表現にかかわる意識がすべての基本、原点だと思います。
今日は版画の研修2時間で刷りまで完成させる。できれば下書きなしでいきなり彫ってください。
講師の先生の言葉「考えていないでとにかく何か彫るのです。うまく彫ろうなど考える程できません。うまくないほうがいい作品ができる。大きさも自由。今日はハガキ大くらいのベニヤ板だが、1メートル以上の大作だって同じです。大きく彫ればいいのです。道具だって特別に版画のインクを使うより、みんながよく使っている墨がいいのです。」など雑談をしながら早い人は30分、みんな4時にはできあがり完成すりあがりの時のいい顔はいいものです。
表現にかかわることは、教える以前の基本なんですね。
ちょっと近くの人と雑談をしながらの版画の実技研修、小さいけどみんな額ぶちにでも入れると立派な作品です。
私はこのところ顔とか、人物の形のおもしろさなど、少し続けてみたいと感じています。
この年になって形はくずしたほうがおもしろいので、気がむくようにらくがきのような仕事をやってみたいと思うこの頃です。
ことによると昨年、青山の岡本太郎記念館に行ったからかも知れません。暮らしの中に人生新しい出会い、きっかけがたくさんあるので、日々むだ話しも含めて目の前にあるもの、又、出会いに関心を持ってかかわっていきたいと思うこの頃。
できるだけ変な絵を描いてみたいです。
今日、小教研に出かけるちょっと前にこれ読んでみないかいと手渡しされた2~3枚のコピー、えらく勉強になったと言うか、ほんとうにそのとおりだと思いながら、家に帰ってもう一度、いや、何回も読んでは、ひとり納得したものですが、みなさんはどんな感想を持ちますか。
以上、先生の文でした。
先生の特異な文の書き方全開で(T_T)、くるくる回り、らせんを描きながら、文字まで上下左右くるくる回り、さらに途中から右から左への文が突如として左から右に向かって書かれていたりしました、ほんとうに死ぬほど疲れました。
この“くるくる文章”については、「読んでもらおう」という意志がほんとうにあるのかと、悩みましたが、“それでも読もう”という人に向けて書いていたのか・・、身体がバラバラになるほど消耗しました (・_・;
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