異例の寄稿をする次官。
報道で知りましたが、現行の財務次官が文芸春秋に寄稿して、総裁選での政策論争に対して「ばらまき合戦」と批判しているのだそうです。
総裁選は、結果として岸田さんが勝ち、首相も岸田さんになりました。
その首相の経済対策に対して、「コストや弊害も含めて、よく吟味する必要がある」と、完全に上から目線の発言をしています。
現職の次官によるこのような寄稿は異例だと思いますが、財政再建が後回しになっているという持論を出し、現在の状況を「タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの」と例えて、財政破綻への危機感を表明しているんだそうです。
むしろ、氷山に向かっているのは財務省のお歴々の考え方じゃないかと思うんですが。
この人、財務省が所管している予算を我が物と勘違いして、《我が家の家計は俺が守る》とでも思っているんじゃないでしょうか。
予算は、我々国民の税金から成っているんです、あんたの「財布」じゃない!と言いたい。
コロナ禍で、様々な面で瀕死の状態の国民がたくさんいる、そして医療関係者についても、もう一年半以上に渡り、体力的にも精神的にも厳しい状況にあるのです。
そういうところに予算を投入しないでどこに投入するんでしょうか。
財政健全化の前に国民が滅んでしまうのです。予算を国民のためにどんどん投入しないでどうすんの?!と言いたい。
で、情けないのは、新しい財務大臣の鈴木氏が感想を問われ、「個人的な思いをつづったと書いてある。中身は問題だと思わない」・・だと。
麻生前財務相からは了解を得ているとも言っていて、麻生前財務相がやれやれと言ったのでしょうかね、そしてこの現在の大臣は完全に義理の兄弟の麻生氏の操り人形です。
一方で、首相は同日の所信表明演説で「経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない」と強調しています。首相と次官・・両者の優先順位が完全に正反対になっているのです。
首相は、「財政健全化を求める意見を牽制しつつ、総合的かつ大胆な経済対策の編成」を急ぐ考えを示しているとのことですが、この次官はじめ財務省の圧迫に耐え切れるのか・・。
ギリギリの状態の人や商売、関係機関などを助けるのが第一だと思います。
次官様におかれましては、「財政再建が喫緊の課題」なんだそうですが、この人の口を塞ぐのが喫緊の課題と言えそうです。
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