司馬遼太郎さんの「歴史の中の日本」を読みました。
『歴史の中の日本/司馬遼太郎著(中公文庫)』を読みました。
司馬さんが様々な新聞、雑誌などに書いた歴史についての文をまとめたものです。
で、最初に書いちゃいますけど、私の歴史に関する知識があまりにも乏しくて太刀打ち出来ない (・_・;のです。
知っていることが当然のこととして、その上で書かれている文がほとんどなので、私には“もう一度勉強し直してこないと”読み進むことが出来ないのでした。面目ない・・。
利休については、何冊か本を読んだこともあるので、そこはなんとか読めました。
歌枕を知らなくとも、源氏物語を読んだことがなくとも、広い世界に出てゆこうとする心のたぎりさえあれば、だれでも参加できるのが茶の湯だと書かれています。
たぎる心を狭い茶室のなかで鎮めきって茶をのむところに、はじめて“さび”の世界があらわれる・・なんかかわる気がした(^_^;)
さびは枯れて衰弱した老人の世界ではなく、壮春の世界のものだとおっしゃているのでした。
たぎりの心の持ち主は、戦国の乱世を生きぬいてきた信長や、秀吉以下の武将たちこそそのなかの尤(ゆう)たるものであったとし、さらに茶頭としてふるまうのは、多くは堺の貿易商人で、かれらはその冒険的な商法をすることによってあるいは武将以上のたぎり心の持ちぬしであったろうという・・なるほど( ̄O ̄;)
で、その彼ら商人が武将たちより、よりいっそう豪宕(ごうとう)であり得るのは、海外を知っていることであった・・と。
安土桃山の茶は、そういう心の沸騰と沈潜のなかからうまれ出ていることを、われわれは思わねばならない。・・というわけです。
私には、何冊か本を読んでみても、このようなものの考え方、世界観は見いだせなかったと思います。
司馬さんのこの本、もう一度勉強して出直して読みたいと思います。
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