フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

« 赤瀬川原平さんの「鵜の目鷹の目」を読みました。 | トップページ | 久しぶりに美術館へ »

2021/10/28

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《 Whistle Stop / 1961 》 Kenny Dorham

20211028_whistle_stop_001

十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”をこのブログ内に復活させることにいたしました。

かつてのホームページに書かれていた「謳い文句」は・・

昔ながらの“ジャズ喫茶”のマスターにあこがれる店主がついにWeb上に開店したバーチャルジャズ喫茶です。
当然「私語禁止」などのルールを踏襲する“頑固”な雰囲気を大切にしています。
冬の暖房は石油の臭いがぷんとする“石油ストーブ”です。
ドアを開けると「カラン・カラン」というカウベルの音がするのもお約束です。
さあ、ジャズ喫茶に入る自分を空想しながらご来店ください。
「いらっしゃいませ、ご注文は?」「おっと大きな声を出さないでください、他のお客さまにご迷惑となります」「そうそう口の動かし方でわかります、“こおひい”ですね、少々お待ちください」

などと(^^;)楽しくやっておりました。
それでは復活して扉を開きます。まずはトランペットのケニー・ドーハムのアルバム「ホイッスル・ストップ」から掛けたいと思います。
過去の原稿に追記しながら書いていこうと思います。

Whistle Stop / 1961
Kenny Dorham

Kenny Dorham/tp
Hank Mobley/ts
Kenny Drew/p
Paul Chambers/b
Philly Joe Jones/ds

①'Philly' Twist
②Buffalo
③Sunset
④Whistle Stop
⑤Sunrise In Mexico
⑥Windmill
⑦Dorham's Epitaph

アルバムタイトルの「ホイッスル・ストップ」は、急行列車が停車しない小さな駅のことだそうです。
ドーハムの生まれ故郷テキサスの小駅をモチーフにした風景がイメージされるような演奏が展開されるアルバムです。
「バッファロー」という曲などは、ゆったりとした南西部風味付けファンクといった面持ちです。
ドーハムのソロもちょっと“くぐもった”音色が非常に効果的に聞こえます。全体にシンプルでさりげない情感があふれるものになっていると思います。

「サンセット」という曲は、日が沈み、夜の冷たさが忍び寄ってくる雰囲気が良く出ています。
ドーハムのミュートを効かせたトランペットの音色も、この曲の雰囲気にピッタリです。

タイトル曲の「ホイッスル・ストップ」もリズムチェンジを繰り返したり、ドラムが機関車を思わせるようなサウンドを出したりして鉄道の雰囲気が出ているように思います。
フィリー・ジョーのドラムは流石と言わざるを得ない見事なリズムです。色々なバリエーションが無類の豊富さで飛び出します。最後の方では、機関車の迫力が満点の表現で叩き出されています。

「サンライズ・イン・メキシコ」では、ベースが重要な役目を果たしていて、昇っていく太陽を表しているかのようです。
それにトランペットとテナーが、やや暗い感じで絡んできます。ちょっとダーティーな雰囲気が“メキシコ”ということなのでしょうか。

「ウインドミル」もドーハムとモブレーのトランペットとテナーの絡みが繰り広げられる中、フィリー・ジョーが風車が回る様子を巧みに表現しています。チェンバースの弓弾きベースを聞くこともできます。

全体に表現力が素晴らしく、メンバー各々の個人的な力量が遺憾なく発揮されている、聴き所満載のアルバムです。

〈追記〉2021/10/28

上記、過去の原稿には一曲目の「フィリー・トゥイスト」に関する記述がありませんでした。今、あらためてこの曲を聞いています。
タイトルにある「フィリー」はもちろんドラムのフィリー・ジョーのことですが、そのフィリー、相変わらずかっこいいリズムを独特の“シンバルさばき”で聞かせてくれます。

もう一曲、最後の曲についても過去の原稿がふれていませんでした。
短い曲なのですが、憂いのある詩的なものになっていて、ドーハム自身が自分の墓碑銘として書いたという・・ことなんだそうで、クリフォード・ブラウンやリー・モーガンなど、早死にするトランペッターが多いせいか(^_^;)へんなこと考えてしまったのかもしれません。

 

« 赤瀬川原平さんの「鵜の目鷹の目」を読みました。 | トップページ | 久しぶりに美術館へ »

Jazz Album を CDで聞いていく」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 赤瀬川原平さんの「鵜の目鷹の目」を読みました。 | トップページ | 久しぶりに美術館へ »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック