赤瀬川原平さんの「金属人類学入門」を読みました。
『金属人類学入門/赤瀬川原平著(日本カメラ社)』という本を読みました。
これは1993年から1995年に月刊「日本カメラ」に連載された赤瀬川さんの文を新たに構成したものです。
発行は1997年。
カメラ雑誌に連載されただけあって、中古カメラが欲しくて欲しくてたまらなくなる“中古カメラウイルス”に感染し、最新モデルのプラスチック製ではなく、『金属製』の昔ながらのカメラに固執するという“感染者”のお話として書かれているものでした。
なぜか男に多いですね、“金属好き”。
カメラももちろんですが、オーディオ(アンプ、プレーヤーなどの機械類)、クルマ、万年筆、・・鉄道も金属か・・d(^_^o)
こういうのに惹かれるんですよ、そんな人、周りにもいるでしょう。かく言う私もその部類に入っていると思う。
たまたまカメラに夢中になることはありませんでしたが、でもその気持ちは読んでいてよくわかりました。
しかも赤瀬川さんの場合は、ただライカなどの逸品を探し求めるだけでなく、実際にそれで撮ることに大きなよろこびを感じていて、“鉄ちゃん”で言えば“撮り鉄”に該当するのだと思います。
マニアックな中にも健全さを感じます(*^^*)
主に出てくるシチュエーションは、「中古カメラ市」です。
ここで紹介されているカメラや、様々な器具については、私はよくわかりませんが、なんだか読んでいるだけで“うっとり”しちゃうんですよね(^_^;)
「いいものに出会った」「すごい逸品が目の前にある」という感覚、わかります。もう精神状態は正常ではいられないのですよね、そういうことあります!
・・という話ばかりが書かれている本なわけです(^^;)
時には、赤瀬川さんが首から自慢のカメラをぶら下げていると、思わぬ達人から「それいいカメラだね」と褒められているシーンもあり、赤瀬川さんとても嬉しそう(#^.^#)
今、私の大事なカメラも不調で、修理しようと思っているのですが、直ったらどんどん赤瀬川さんのように街に出ていろいろな写真を撮ってきたいと思っています。
そしてこのブログでもご紹介したいと思います。
カメラ好きが読んだら、この本だけで“ごはん三杯”は食べられるというマニアには応えられないであろう内容でした。
私もカメラマニアでもないのに、すっかり堪能いたしました、ありがとう(^-^)/☆
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