「男と女・・・/亀山早苗」を読みました。
『男と女・・・ セックスをめぐる五つの心理/亀山早苗著(中公文庫)』を読みました。
亀山さんは、おもに女性の生き方をテーマに恋愛、結婚、性の問題に取り組んでいるフリーライターです。
このブログでも亀山さんの著書について、過去2014年6月に「結婚しても恋人でいたいなら」と、今年8月に「人はなぜ不倫をするのか」を取り上げました。
実はそのときのアクセス数はかなり良かったのでした。
で、今回ブックオフにて見つけたこの本をまた読んでみての読後感です。
この本では、インタビューをかなりの数で、しかも深く行っていて、主に「夫婦」が登場しますが、「恋人」関係の人達もいて、それぞれの性的な嗜好や、特に女性について今だ残る性に関する固定観念にふれていました。これは従来からある社会的な制約、理解がこの今の時代でも影響しているのだなと感じました。
読んでいて、世の中ほんとうにいろいろな「性」に関する“歓び”のパターンがあるものだと思いました。・・けっこう想像を絶した。
また、夫がいる女性の「彼とは恋愛、夫とは夫婦愛というふうに考えたいんです」っていうインタビューでの言葉も印象に残りました。
・・あのね、私も読んでいて考えたのですが、この複雑化した人間関係、夫婦関係、男女関係が渦巻く社会で“有り”なのかもしれないと思ったのです。
一般的に女性は複数の男性を愛せないんじゃないか、という固定観念があるかと思いますが、状況に応じて相手を選択し、「この人もあの人も好き」ということが有り得るんじゃないかと・・。
もうひとつ気になった部分がありました。
人はいつの間にか抜け目がなくなって、男女関係についても「メリット・デメリット」を考え過ぎるようになってしまったのではないか、と書かれていた部分です。
著者は、「ひょっとしたら男女の本質は“一緒に堕ちていく”ことにあるのではないか」と言っています。
“一緒に堕ちてもいい”と思えるような関係、そんな相手にめぐりあえる幸せを私達は忘れているのではないか・・というわけです。
そんなふうに思えるほど“惚れ込んだ”ことが・・ありますか?!
お前はどうだっ??て・・。
・・どうでしょう・・…σ(^_^;)
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