瀬戸内寂聴さんの訃報に接し、知ったこと
瀬戸内寂聴さんが亡くなられたと、最初にラジオの速報で知りました。
清水ミチコさんの番組中で、清水さんもよくモノマネをされていました。清水さんも驚いていた・・。
写真は、私が気になった新聞記事などをスクラップしているノートです。
テレビなどのニュースで詳しく瀬戸内さんの作品や、活動などについてふれていましたので、それについてはここでは書きませんが、新聞を読んでいて気になった記事がありました。
それは、作家の井上荒野さんのお父さん(井上光晴氏)が、かつて寂聴さんの恋人だったと井上さんが振り返っている記事でした。
そのことをモチーフに、井上さんは『あちらにいる鬼』という小説も書かれています。
この十一月に文庫化され、今後映画にもなるとのことです。
井上さんが高校生だった頃に、調布の井上宅に寂聴さんが来たというのです。
1978年、寂聴さんが出家して五年後のことです。
そして井上光晴さんが亡くなられてからも、その妻と娘である井上荒野さんの交流が続いていたというのです・・ (・_・;
ある男の愛人と、その男の妻と娘が交流するなんて・・。
荒野さんによれば、「彼女の人間的魅力がその大きな理由」だというのです。
荒野さんのお母さんも「大らかで率直で、無邪気で軽妙なひと」「太陽みたいな人」と表現していたようです。夫の愛人ですよ!( ̄O ̄;)
荒野さん自身も寂聴さんと会ったあとは、「自分の真ん中に大きな、風通しの良い穴が穿(うが)たれて、その穴のせいで自分が一回り大きくなったような気がした」と、おっしゃっています。
守る必要のないルールや誰が決めたのかわからない「ふつう」という観念に私達はとらわれているけれど、寂聴さんの心はそれらからことごとく自由になろうとしていた・・・私もそんな気がする(゚ー゚*)。oO
荒野さんが「歴代の恋人の中で、父は何番目くらいですか」と寂聴さんに聞いたことがあるそうです。
そしたら・・
「みーんな、つまんない男だったわ!」・・だって(^_^;)
たまたま先週寂聴さんとドナルド・キーンさんの対談本をブックオフで買ったところでした。まったくの偶然ですが、今読みかけの本を読み終えたらこの本を読んで、またここに感想を揚げたいと思います。
寂聴さんのご冥福をお祈りいたします。
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