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2021/11/08

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《 Time Out / 1959 》The Dave Brubeck Quartet

20211108_time_out_001

十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
今回取り上げるのは、デイブ・ブルーベック・カルテットの有名盤「タイム・アウト」です。

Time Out / 1959
The Dave Brubeck Quartet

Dave Brubeck/p
Paul Desmond/as
Gene Wright/b
Joe Morello/ds

①Blue Rondo A La Turk
②Strange Meadow Lark
③Take Five
④Three To Get Ready
⑤Kathy's Waltz
⑥Everybody's Jumpin'
⑦Pick Up Sticks

デイブ・ブルーベックといえば、「テイク・ファイブ」ということになるのですが(タイトルは知らなくても、曲を聞けば誰もが知っている曲です)、実は一曲目の「トルコ風ブルーロンド」が、このアルバムの一番の“聞き物”だと思います。
『超変拍子』の、この曲は、最初聞いた時には、プログレッシブ・ロックのEL&P(エマーソン・レイク&パーマー)が、ムーグ・シンセサイザーの代わりにピアノで演奏しているのかと思いました。
まさにサーカスのようなアグレッシブなピアノです。ただ、ただその素晴らしさに圧倒されてしまいます。

2曲目は、ちょっとピアノが落ち着いた感じになり、聞かせるジャズに変わりますが、白人っぽくて、インテリジェンスを感じさせてくれるような気がします。
当時、大学生に人気があっという話しを聞いたことがありますが、さもありなんと思いました。

3曲目は、このアルバムを買った人がお待ちかねの「テイク・ファイブ」です。CMなどにもよく使われているので、聞けば知らない人はいないでしょう。
5拍子のこの曲で、当時の学生たちはジルバのように踊ったとか・・・。
この曲はブルーベックではなくて、アルトのポール・デズモンドの曲ですが、ブルーベックの代名詞のようになっています。デズモンドの気持ちやいかに!
意外とベースがこの曲のグルーヴ感を出すのに貢献していることにも気づきました。
また、途中のドラム・ソロがこの曲独特の世界観をよく表わしていて、洗練されたものだということにもあらためて気づくことになりました。

4曲目は、またトリッキーなリズムのピアノで始まり、1曲目同様油断できない展開です。そのアカデミックな演奏は、インテリの人たちの自尊心をくすぐるような感じです。

5曲目は、静かなピアノ曲で、ちょっと洒落た感じです。
デズモンドが入ってきたところから、自由な感じで曲が展開します。一番ジャズっぽいナンバーかもしれません。

6曲目はデズモンドとブルーベックの掛け合いのようなところが、とても都会的に感じます。
当時の“いかした”ナンバーだと思います。
デズモンドのアルトに掛かっているほどよいエコーも、とてもいい感じ。

7曲目、ラストは、ブルージーなブルーベックのピアノが際立っています。
デズモンドのアルトもそれにも増してブルージーで、最後まで大満足のアルバムだと思います。
バスドラムのキックの音のふるえるような深さもけっこう“聞き処”です。
人気盤だからと言って、あなどれない、聞きどころ満載のアルバムではないか、というのが、私の感想です。

〈追記〉2021/11/08

今回この記事をアップするにあたって再度CDを聞き直してみましたが、1950年代にこれだけ精緻で、かつダイナミックな演奏、楽曲が繰り広げられていたことに、あらためて驚きました。
録音もいいと思います。わざとらしい音の“上げ下げ”などなく、とても自然な感じで録られています。“品格”さえ感じるのです。
ジャズという音楽に、当時の優秀なミュージシャンやコンポーザーが集中していたのだろうな、と思いました。もちろん録音技師などのエンジニアについても。

1960年代後半から1970年代にかけて、その優秀な人材がロックや電化されたジャズ、フュージョンなどに雪崩をうつように移動していったのではないかと、今にしてみれば思えるわけですが・・。

 

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