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2021/11/01

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《 True Blue / 1960 》 Tina Brooks

20211031_true_blue_001

十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
今回取り上げるのは、ティナ・ブルックス(テナー・サックス)のアルバム「トゥルー・ブルー」です。

True Blue / 1960
Tina Brooks

Tina Brooks/ts
Freddie Hubbard/tp
Duke Jordan/p
Sam Jones/b
Art Taylor/ds

①Good Old Soul
②Up Tight's Creek
③Theme For Doris
④True Blue
⑤Miss Hazel
⑥Nothing Ever Changes My Love For You

ティナ・ブルックスのアルバムは、けっこう昔は“幻”と呼ばれているものが多かったのだそうです。このアルバムは当時きちんと発売されたようですが、他の何枚かはブルーノートに録音は残されていたものの発売されず、しかもブルーノートのカタログには掲載されていて、ファンは発売されているものと思い、レコード店を奔走したとか。

そのようなエピソードをさておいても、ティナ・ブルックスの作品は非常に良い出来だと思います。

四曲目のタイトル曲「トゥルー・ブルー」の変則的なピアノとベースのリズムに乗って繰り広げられる怪しい世界はあまりに魅力的です。
ティナのテナーも艶やかで、蠱惑的です。1960年の録音当時にこの曲を聞いた人々はさぞかし耳で、そして全身でこの曲の魅力を感じ取っていたことでしょう。今聞いても“ぞくぞく”するのですから。

一曲目もテーマが非常に魅力的だし、演奏も全員が非常に“ノッて”います。アート・テイラーのドラムがじりじりと曲を引きずっていくようにメンバー全員を誘います。それに応えるティナのテナーソロは味わい深く、音色も多彩です。

二曲目は弾むように軽快なリズムでこれ、スピード感がいいですね。
ティナのソロでのテナーの音色はとても魅力的、そしてフレーズも独特のムードあるものです。
ハバードと二人で吹くテーマも勢いがあって、いい感じです。

三曲目の一転してマイナーな「ドリスのテーマ」はティナのテナーを堪能できる一曲です。まさに“オトナ”のジャズの世界です。ジャズを聞くときの喜びって、こういう曲を聞いたときに感じるものだと思います。
アート・テイラーのシンバルに特徴のあるラテンぽいリズムも、この曲をよりいっそう魅力的にしています。
そして通常のフォー・ビートに戻るときのリズムの変化も、そこで急に静かな大人の世界に入っていく感じがとてもいい。

五曲目は、ドラムのアート・テイラーにころころころがされるようにしてジャズの流れにのみこまれていく感じがあります。バンド全体がそんな感じでひとつの流れになって曲を展開していきます。聞いているこちらもその流れに身をまかせて楽しんでしまうという・・そんな曲です。

唯一ティナのオリジナルでない曲がラスト六曲目です。
とてもオーソドックスな曲ですが、テイラーのドラムがドラマチックな展開にもっていって、そのおかげでハバードとティナの絡みも非常に劇的で美しいものになっています。

ジャズを緊張とリラックスの中で存分に楽しめる、そんなアルバムです。

※2021/10/31に一部追記を施しています。

 

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