ビートルズ「Let It Be」のスーパー・デラックス・エディション、三回目の試聴は、 Disc 3『GET BACK -REHEARSALS AND APPLE JAMS-』です。
今回も、ゲット・バック・セッションから残された様々なアウト・テイクが収録された Disc 3 について聞いていきます。ぶっつけで聞きながら書いていきます。
①On The Day Shift Now(Speech/Mono)/All Things Must Pass(Rehearsals/Mono)
アルバム「ネイキッド」に入っている「フライ・オン・ザ・ウォール」という二枚目のCDにも収録されている音声、ジョージとリンゴの新年の「ハッピー・ニュー・イヤー」の挨拶の声が聞こえてきます。
そして、ビートルズ解散後にジョージが出すアルバム「オール・シングス・マスト・パス」に入っている同名の曲の練習が始まります。ジョージのギターとリンゴの遠くで鳴っているようなドラムの音も聞こえます。
ギターも生音のままで、まだまだ初期の段階のようです。ポールが“サビ”の部分をなぞったりもしているのが聞こえます。
②Concentrate On The Sound(Mono)
ジョン、ポール、ジョージ三人が何やら話し合っている声が聞こえます。
ジョンが何か提案しているみたい。
③Gimme Some Truth(Rehearsal/Mono)
この曲も後にジョンがソロになって、アルバム「イマジン」で発表したものです。
「アクロス・ザ・ユニバース」のリハーサル中に、この「Gimme Some Truth」をまだまだラフな感じで、皆に“どんな曲”を作ったのか披露しているようです。
④I Me Mine(Rehearsal/Mono)
ジョージが軽く、やさしく歌っているリハーサル。
ジョンが変なスキャットみたいなものを入れています。
映画でも見ることのできたギターの激しいストロークのある部分も収録されていました。
⑤She Came In Through The Bathroom Window(Rehearsal)
私がまだ中学、高校くらいのときに“内緒盤”でよく聞いたものかもしれません。
ゆっくりで、“ダレ”ているような感じがして、「ビートルズでも、曲づくりの途中はこんなものなんだ。」と思ったことを覚えています。
ポールが“こうするんだ”というふうに説明しながら演奏しています。
それにしても、この“ゆっくり”さは、眠たくなります (・_・;
⑥Polythene Pam(Rehearsal/Mono)
これもまだまだ未完成で、とてもラフな演奏。
でも、ジョンの早口は冴えている!d(^_^o)
⑦Octopus's Garden(Rehearsal/Mono)
映画でも見ることのできたリンゴとジョージがピアノとギターで曲づくりしているところが収録されています。
ティー・カップのカチャカチャいう音が聞こえています。のんびりとお茶を飲みながらつくっている感じ。
⑧Oh ! Darling(Jam)
ポールが歌い、ジョンが“合いの手”を入れるように追いかける感じでリハーサルが進められています。
ジョンがメインを歌いたそうにしているのが・・なんだかわかる感じ(^_^;)きっと得意なんだよ、こういう曲。
ポールが語り口調になっても、まだまだ“ついてくる”ジョン。
「ヨーコの離婚が成立した」と、ジョンがうれしそうに歌い出す部分も“漏れなく”収録(^^;)
⑨Get Back(Take 8)
ジョンのギターはもう完成されているようです。
ジョージのサイド・カッティングも決定バージョンのよう。
二人のギターの音色も決まった感じ。
ビリーのオルガンも軽やかに完成形に近づいています。
ポールも余裕の歌いっぷり!
バンドのまとまりも出ています。リンゴも絶好調です!
最後はちょっと遊んでいる感じで終了します。
⑩The Walk(Jam)
カヴァー曲のようですが、妙にギターもピアノもいい感じでシンクロしています。
短いが、“手練れ”の演奏です。
⑪Without A Song(Jam)/Billy Preston with John and Ringo
スタンダード曲のカヴァーで、ビリー・プレストンが歌っています。
まるで別のバンドみたい。ビートルズもこんなブルージーな感じで演奏するんだ・・という驚きがあります。
⑫Something(Rehearsal/Mono)
まだ曲の入り方というか、歌い出しもはっきりと歌詞さえも決められていない感じでリハーサルが始まります。
ジョージがいろいろしゃべっていますが、ジョンが何かアドバイスしているみたい。
⑬Let It Be(Take 28)
OKテイクに似ているが、別のテイクです。
演奏はとても“こなれて”いる。
リンゴのドラムは完全に完成形!
ビリーのオルガンの荘厳な響きもなかなかよいです。
ポールのボーカルも生き生きとしていて、歌詞がオリジナル・テイクとは異なっています。
一部「ネイキッド」のバージョンに差し込まれているかと思います。
以上が“ぶっつけ”で聞きながらキーボードをタイプしてまとめたものです。
もっと、よく聞くと、さらに何か発見がいくつも出て来そうな予感はします。
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