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2021/12/15

ビートルズ「Let It Be」のスーパー・デラックス・エディション、今度は Disc 2『GET BACK -APPLE SESSIONS-』を聞いてみた。

20211207_let_it_be_002

前回は、オリジナルのアルバム「レット・イット・ビー」リミックスについて感想を書きましたが、今回は二枚目のディスク「ゲット・バック -アップル・セッションズ-」を聞いてみます。


①Morning Camera(Speech/mono)/Two Of Us(Take4)

レット・イット・ビー・ネイキッドに入っていたフライ・オン・ザ・ウォールにも入っていたリンゴの「グッド・モーニング」の声から始まっています。
トゥー・オブ・アスは、オリジナルとほぼ同じような状態で演奏されています。
ボーカルもコーラスも、リンゴのドラムも。
ポールが歌う[ユー・アンド・アイ・ハブ・メモリーズ]・・の前のリンゴのタッタッタッタッというスネアもオリジナルと同様に叩かれています。
映画で見られたジョンの口笛も長いフレーズで入っていました。
少し“ゆるい”状態の演奏でした。


②Maggie Mae/Fancy My Chance With You(Mono)

こちらは、オリジナルよりもアップ・テンポなうえに、歌詞も“フル”で入っていました。
遊び感覚でチャチャッとやった感じ。


③Can You Dig It ?

オリジナル・アルバムに入っていた「ディグ・イット」へと続いていくジャム演奏だと思います。
あのオリジナル・アルバムに入っている楽曲「レット・イット・ビー」の前に入っているジョンのつぶやきも聞くことができます。


④I Don't Know Why I'm Moaning(Speech/Mono)

これはジョンやジョージがポールに何か説得するような会話をしている部分の録音だと思います。


⑤For You Blue(Take4)

ひょっとしてブートレグ(私の学生時代は“海賊盤”と呼んでいたけど)で聞いたことのあるバージョンかもしれませんが、あまり馴染のないテイクです。
途中のキーボードがオリジナルにもない“ノリ”を聞かせてくれます。
オリジナル・バージョンよりもブルージーな印象がします。
ジョージもけっこう“ノッ”ていると思う。


⑥Let It Be/Please Please Me/Let It Be(Take10)

最初期のヒット曲「プリーズ・プリーズ・ミー」をポールがピアノを弾きながら軽く、ゆっくりと歌うところが収録されています。もともとこの曲はスローな曲だったらしいから、その“片鱗”が少しだけど聞けたかもd(^_^o)
「レット・イット・ビー」は、オルガンの響きがなかなか教会っぽくて良い。
リンゴのドラムは、フィル・インがもうオリジナルに近づいている状態です。
全体にテンポは少しゆっくり目か?間奏のギターもスローな感じ。
間奏後のリンゴのドラムもちょっと“もったり”している。


⑦I've Got A Feeling(Take10)

イントロのギターが生音のままっぽい感じ。つま弾きがよくわかります。
まだエレキ・ギターの音は歪ませ方がゆるい感じです。
ポールのボーカルはけっこう本気でシャウトしている。
ジョージのギターはまだ思い切りが足りない感じ。
リンゴのドラムもリズムを刻みながら“探り”を入れている段階のようです。
ポールとジョンのボーカルは、“絡む”ような感じがまだ出て来ていないです。


⑧Dig A Pony(Take14)

イントロのダブルのギター・リフはまだまだ控え目な印象。
ジョン、ポールのボーカルはもう出来上がっているくらいのいい“ハモり”具合を見せています。
曲の全体像がもう見えていて、バンドとしても「いつでも本番イケるぞ」という感じな時期だと思います。


⑨Get Back(Take19)

最初から“いい感じ”で演奏しています。
ジョンのギター・ソロもエピフォン・カジノのちょっと“丸みある”いい音でなめらからに弾かれています。
思わず、ポールから掛け声も出るっ!
コーダの部分に入ってくると、あのシングル・バージョンの演奏ですね、耳馴染あり(*゚▽゚)ノ


⑩Like Making An Album ?(Speech)

メンバーの曲のアルバムでの扱い方についての会話が収録されていました。


⑪One After 909(Take3)

初期のビートルズがやったことのある曲ですが、曲調は大きく変り、これがやがて屋上の演奏に結びつくわけです。
オリジナル・アルバムの演奏よりも少しテンポは落とされていますが、メンバーが互いに顔を見合わせながら演奏している様子が目に浮かぶようないいプレイです。
ジョージもアドリブを入れ、ビリー・プレストンもピアノをガンガン叩くように弾いています。


⑫Don't Let Me Down(First rooftop performance)

これは屋上での演奏か?!
ジョンのシャウトは完全に本気。
ビリーのオルガンも冴えています。
リンゴのドラムは“神がかり”的にこの変拍子の曲を軽々と叩いています。
あっ、ジョンが歌詞を忘れてわけのわからない歌詞で誤魔化している・・(^_^;)でも、いいじゃありませんか、ジョンらしいです。ネイキッドはこのあたりをうまくいったものと繋ぎ合わせているのだと思います。


⑬The Long And Winding Road(Take19)

映画や、アルバム「ネイキッド」にも使われたバージョンだと思われますが、雰囲気はランプ片手に長く曲がりくねった道を、迷いながら歩いているような感じで、オリジナルと大きく異なるこのバージョンは心にそっと響きます。
ちょっとねぇ・・涙ぐみました(T_T)
間奏のビリーのオルガンも泣かせます。リンゴの「チッ・・・チッ・・・」というハイハットを踏むリズムもヒタヒタと心に忍び寄るのでした。
名演でした・・。


⑭Wake Up Little Susie/I Me Mine(Take11)

ゲット・バック・セッションから1年後にスタジオに集合したポール、ジョージ、リンゴの三人がウォーミング・アップしながらアイ・ミー・マインの練習をするところが収められています。
三人揃って久しぶりのプレイなのに、キレのいい軽い演奏をしています。


以上が、 Disc 2 をざっと聞いてみての感想です。
次は、 Disc 3 「リハーサル・アンド・アップル・ジャムズ」を聞いてみて、また感想をアップするつもりです。

 

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