夏井いつき先生の「超カンタン!俳句塾」を妻から借りて読みました。
『夏井いつきの超カンタン!俳句塾/夏井いつき著(世界文化社)』を読みました。
昨年、暮れの29日に、このブログで同じ夏井先生の「365日季語手帖」を読んでご紹介しましたが、そのときに妻から「私も夏井先生の本、持っているよ」と貸してくれたのが、今回の「超カンタン!俳句塾」という本です。
あの「プレバト」というテレビ番組でも感じますが、夏井先生の解説は素人にもわかりやすいd(^_^o)
今回の、この本も“いいところに目をつけた”という句を取り上げて、先生が“ここをこう直せば”という添削をしていて、理解しやすくなっていました。
また、先生が選んだ「秀句」も、“目からウロコ”の意外な角度から攻めてくる“いい句”ばかりで楽しめました。
この本の前半に、脳科学者の茂木健一郎氏と先生との対談が掲載されていましたが、その中で気になった部分がありました。
俳句をやっていると、物の考え方がすごく前向きになるというのです。
人と待ち合わせして、“待たされた”ときに、目の前の風景や通り過ぎる人、車などを観察すれば、結構面白いことに出会う、とおっしゃっています。
たしかに、「プレバト」などを見ていると、そんなシーンからヒントを得た句が度々登場しています。
ちょっと大袈裟に言うと、「どんな試練も“句材”になる」というわけです。
人生の中で、つらい出来事に出会ったときには、せっかくこんなにつらい経験をしたのだから、何句か作っておかなければ、と考えるんだそうですよ(゚ー゚*)。oO
「もう二度と同じ経験はしたくない。だったらいま俳句を作ろうと、自分と切り離したところでその出来事を見て、俳句の材料としてとらえることができる。」・・ということで、私も「なるほどねぇ」と思いました。
俳句の材料として、とらえることができた、だから乗り越えられた・・と、夏井先生。
私、浅はかながら考えました。
最近いろいろな事件が頻発していますが、もし事件を起こした人達が俳句というものに出会っていたら、もっと別の方向性があったかもしれないと。
などと思いつつ読了。
今回もいろいろと勉強になりながらも、楽しく読めました。
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