「壁に耳あり/永六輔」を読みました。
『壁に耳あり/永六輔著(講談社文庫)』を読みました。ブックオフで110円です(*^_^*)
これは永さんが連載していた「週刊金曜日」の『無名人語録』を一冊の『沈黙は金曜日』という本にして、さらにそれを文庫化し『壁に耳あり』と改題したものです。
永さんが日本中を旅していく中で耳にした“歯に衣着せぬ”本音のつぶやき、佳言、金言、放言などを集めたものです。
だから、なるほどというものもありつつ、思わず笑ってしまうもの、あまりにも正直な言葉などなどが(^_^;)いっぱいでした。
ほんの少しばかりご紹介すると・・
「勲章というものは、欲しがる人のためにあるんです」
・・そうなんですよねぇ、欲しがる人がいっぱいいるんですけど、何で欲しいんでしょうね。
「天才といわれる人は病気なんですよ。でも、それを治すと、普通の人になっちゃいますからね」
・・天才は、どこか病気というか、“壊れて”います。そこがその人の最大の魅力なんだけど、治そうとする人がいるんですよね、なんか生真面目な人が。
「テレビ見てるとさ、お友達同士のクラブ活動だね。仲良し同士がスタジオで宴会をやっているような番組ばかりだね」
・・数十年前でこの状態でしたが、今ではこのような番組が99%になりました。だから私はテレビを見なくなった・・。
「一番サギにかかりやすいのは、一応金は持っていて、出来ればもうちょっと増やしたいと思っている奴です。こういうのは根こそぎゴッソリいただけます」
・・これもまた、日々のニュースでまさに“餌食”になった人達のことが報道されています。金を持っているのに、まだ増やそうとするんだよね。
でゴッソリやられると、自分のことを“被害者”だと嘆くわけです。少しはニュースなどを見て学習すればいいのに。
「課長の私には責任がありません。責任がないということは、無責任ということです。」
・・みんなで責任を誰かになすりつけようとしているというのは、よく報道等でお見かけします。無責任なヤツらが責任を押し付け合っている様は実に醜い。
などなど(^^;)枚挙に暇がありません。
数十年前に書かれたものですが、世間さまはちっとも変わっていないという感じですd(^_^o)
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