岩波新書の「ことばの道草」を読みました。
『ことばの道草/岩波書店辞典編集部編(岩波新書)』をまたもブックオフで格安入手し、読んでみました。
ことばをめぐるエピソードなどを拾い集めた本でした。1999年に刊行されたものです。
漢籍・仏典などからくる言葉など、難しいものも載っていましたが、私がまったく知らなかったことで身近なものから、ちょっとご紹介。
「有楽町」
・・もちろんあの有楽町です。東京銀座に接する繁華街。東京勤務時代には、他県・他市の人達とあちこち飲み歩きました。
実は、織田 有楽斎(うらくさい)という人の屋敷があったことに因んでいるのだそうです。
有楽斎は、信長の弟で茶人。秀吉、家康に仕え、大阪冬の陣では和議の斡旋に努めた人とのこと。のちに京都に隠棲、茶事に余生を送った人物なのだそうで、知らなかったなぁ。
つぎは「老舗」
どうして「しにせ」と読ませるのだろう、と思っていましたが、これは“当て字”だそうです。
動詞の「仕似せる」からできた語で、先祖代々の業を“まねて”、守りつぐことが原義なんですって。知らなかったです。でも、“なるほど”という感じ。
もうひとつ「だふ屋」
よく野球スタジアムの周辺や、コンサート会場周辺にいた「いい席あるよ」って声をかけてくる人です。
私、「だふ」というのは、何か外国語の頭文字かなにかだと思っていたのですが、単に「札(ふだ)」の倒語だそうで、よく隠語で“ひっくり返し”に言うあれです。
これと同じく、ネタが割れるの“ネタ”は“種”。
がさ入れの“がさ”は“さが(す)”。
どや街の“どや”は“宿”。
ポシャるの“ポシャ”は、“シャッポ(をぬぐ)”。
聞いてみたら、そういうことなんだ~(^_^;)ということでした。
120円でいろいろ知ることが出来ました(*^_^*)ブックオフあなどれません。
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