「悩ましい国語辞典/神永曉」を読みました。
『悩ましい国語辞典/神永曉著(角川ソフィア文庫)』を読みました。
著者は、辞書編集37年の辞書編集者。千葉県出身で、途中方言の話なども出て来て、これが千葉周辺の“方言”?っていう言葉も発見して楽しく読みました。
さっそく私がちょっと気になったところをご紹介します。
「“きんきん”に冷えたビール」
「パソコンが“さくさく”動く」
「気持ちが“ほっこり”する」
「“うるうる”した瞳」
これらの表現は、今ではほとんどの人が理解できるし、使っている人も多いと思いますが、でも、私が子供の頃には聞いたことのないものでした。
私くらいの年齢になると、親しい人との会話では使いますが、自分より上の世代の人には使わない感じでしょうか。
「つーか」
「うざっ」
「は!?」
上記、三つについては、私、使いません。
私が使われる側だとしたら、“喧嘩を売っている”ように聞こえてしまうからです。
・・目下から言われたら、そいつとは二度と会話しないかも。
冒頭で書きましたが、共通語だと思っていて、方言だと知った言葉
「~はぐる」
<~しそこなう>の意で、「死にはぐった」などと使っていたのですが、千葉や茨城などの方言のようです。知らなかった。
俳優で千葉市出身の永島敏行さんが、「あおなじみ」が千葉の方言だとは知らなかったと、以前ラジオでお話されていましたが、「青アザ」「青タン」っていう方がポピュラーなんですってね、これも知らなかった。
「真逆(まぎゃく)」
2002年~2003年頃から急に使われ出した新しい言葉だそうです。
私の世代だと「正反対」と言っていました。
「真逆」を最初に聞いたときの私の“違和感”はかなりのものでした。
強調の仕方が“押しつけがましく”感じて、ちょっと気持ち悪い言葉だと思ったのです。
だから、・・いまだ使うことなく過しております。
400頁に及ぶ本で、ちょっと時間がかかりましたが、私が間違って使っていた言葉も多く発見し、とても興味深く読むことができました。
« 糸井重里さんの「みっつめのボールのようなことば。」を読みました。 | トップページ | JR飯岡駅併設のふれあい館での「南隆一先生個展」レポートです。 »
「言葉」カテゴリの記事
- 「ひとりで生きる/伊集院静」を読みました。(2024.12.23)
- 「新 田中角栄名語録/小林吉弥」を読みました。(2024.12.10)
- 「田中角栄 100の言葉 -日本人に贈る人生と仕事の心得-」を読みました。(2024.12.08)
- 「トゲトゲの気持ち/阿川佐和子」を読みました。(2024.11.18)
- 「失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方/野口恵子」を読みました。(2024.10.27)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「魔法使い・山本夏彦の知恵/小池亮一」を読みました。(2025.01.12)
- 「とにかくうちに帰ります/津村記久子」を読みました。(2025.01.07)
- 「俳句入門 作句のチャンス/鍵和田秞子」を読みました。(2025.01.05)
- 「図解 眠れなくなるほど面白い 疲労回復の話/梶本修身」を読みました。(2024.12.31)
- 「仏教人生読本/岡本かの子」を読みました。(2024.12.29)
« 糸井重里さんの「みっつめのボールのようなことば。」を読みました。 | トップページ | JR飯岡駅併設のふれあい館での「南隆一先生個展」レポートです。 »
コメント