糸井重里さんの「みっつめのボールのようなことば。」を読みました。
『みっつめのボールのようなことば。/糸井重里著(ほぼ日文庫)』という本を読みました。
ブックオフでみつけたものです。
不思議なタイトルだな、と思ったら、「ボールのようなことば。」「ふたつめのボールのようなことば。」という二冊が既に刊行されていて、その続編でした。
1998年から続いている「ほぼ日刊イトイ新聞」に書かれた原稿から、こころに残ることばを厳選してまとめられたものとのこと。
この本では、2014~2016年に書かれた3年分からまとめられています。
読んでいて、全部が私にとってよく“入ってくる”言葉というわけにはいきませんでしたが、中でも気になった言葉を少しご紹介します。
じぶんが正しいかどうかについては、
じぶんだけで決められることはなさそうだが、
じぶんが誠実かどうかについては、
じぶんだけでほんとうの答えがわかるはずだと思う。
・・そうだと思いました。前回のブログに続いてだけど、どっかの大統領にもこの言葉を聞かせてあげたい。
たのしいことを見つけるより前に、
「これはたのしいですよ」ということが、
ひっきりなしに流れてくるのが、現代というものだ。
テレビだとか、ゲームだとか、スマートフォンだとか、
「ここにたのしみがありますよ」と教えてくれる。
・・・・・・・間省略・・・・・・・・・・
たのしいことというのは、だれかがくれるものではない。
だれかだとか、なにかだとかといっしょに、
じぶんで生み出すものだ。
・・・・・・・間省略・・・・・・・・・・
「たのしい」は、もともとあなたが持っているもので、
あなたの「なかに(!)」あるものなのだ。
・・・たのしいことは何だということを教えてもらいたがっている人が多すぎる、と私も思います。
怒鳴る人は、じぶんに弱みのある人。
威張る人は、威張らないと立場がない人。
責める人は、じぶんが責められたくない人。
・・・まんま、仕事をしていたときの上司のほとんどに当てはまりました。あてはまらなかったのは、ほんの数人。
というわけで、自分でわかったような気になっていたことをあらためて「ことば」で実感するという本でした。
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