「食べごしらえ おままごと/石牟礼道子」を読みました。
『食べごしらえ おままごと/石牟礼道子著(中公文庫)』という本を読みました。
今までこのブログでも、いろいろな食べ物について書かれた本の感想を書いてきました。
私の得意というか、好きなジャンルは“B級”的な食べ物について書かれたものですが…σ(^_^;)
でも、この石牟礼さんの著書は、「ぶえんずし」、「笛ふき鯛の煮付け」、「らっきょうの即席しそ漬」など、いろいろな食べ物が登場しますが、それぞれの背景に“暮し”や“故郷”、“土地柄”、“家族”、“四季”などが見えてきます。
だから、単に食べ物の話では終わらず、石牟礼さんの想い出なども加わって、とても映像的な文章になっていると感じました。
そして、とても感情というか情緒にうったえるものがありました。
料理の味を想像するだけでなく、しみじみと人や風景の様子を味わうことになりました。
深くしみじみと、心と体の芯に沁みてくる本でした。読後も心地よい感覚がただよっています。
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