コロナ過で仕事や生活が大きく変化していく
ここ何ヶ月、報道を聞き、悲しくなったことはいくつもあります。
戦争のこともそうですし、俳優の渡辺裕之さん、コメディアンの上島竜平さんが亡くなられたことも、ものすごく悲しく、落ち込む出来事でした。
渡辺さんは、とても前向きな方で実直そうな方という印象でした。
上島さんは、芸能人の後輩達にやさしく、面倒見がよさそうで、笑いのことをいつも考えている明るい人、そんなふうに感じていました。
どんどん前に進んで行くような人にとって、ここ二年間のコロナ禍は仕事や日々の生活に大きな影響があったと思いますし、それが今回の事に影響が無かったとは言えないと思います。
思うようにいかない、こんなはずではなかった、こうしたかったのに、などという思いもあったのかもしれません。
私も、病気で二年連続の入院を経験し、さらに世間ではコロナ禍、職場などでもそれに伴って仕事も増えたり、加えて台風などの自然災害も加わり、体力の低下から仕事を辞めざるをえなくなってしまいました。
そんな中で、自分自身の心や体を保つこと、維持すること、気力を出すこと、というのは並大抵のことではありませんでした。
「置いていかれる」という気持ちも強く、「自分はもういらない人間じゃないのか」と、何度も思いました。
渡辺さん、上島さんの身の上にどのようなことがあったのか想像することもできませんが、ご本人の悩み、苦しみはとてつもないものだったのだと思います。
私はドラムを叩くのですが、渡辺さんのドラムを演奏する姿を動画で見ると、実に真面目に、丁寧に、ご本人の性格そのものというドラムを叩いていました。同じドラマーとしてよくわかりました。
逆にいうと、“遊び”がなく、どこか“ハズレ”ていくようなハチャメチャなところなど微塵もなくて、「真面目な人なんだろうな」と強く思いました。
私も仕事が苦しくて「死」を意識した時期がありました。「死んだ方がずっと楽だ」と思い始めたときが一番危ない時でした。
でも、そんなときに人はあまり頼りにならないのです。そんなにひどいことになっているとは誰も思っていません。
だから、誰かの言葉によって助かるということも、非常に稀なことなんだと実感しました。
そこでどう持ちこたえるかは、とても難しくて、今になっても私は自分がどうやってその地獄から抜け出したのか記憶が無いのです。
今にして言えることは、日々を丁寧に過し、ほんのちょっとしたことにありがたさや、うれしさ、よろこびを感じながら静かに生きて行くしかない・・ということかもしれません。
悲しいニュースに接して思ったことを書きました。
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