小川糸さんの「たそがれビール」を読みました。
『たそがれビール/小川糸著(幻冬舎文庫)』を読みました。
ずいぶんと前にブックオフで購入してから時が経ちましたが、そろそろ読んでみようかと手に取りました。
パリ、ベルギー、ベルリンなどの旅先で、お気に入りのカフェを見つけて本を読んだり、現地のアパートで何か月か過すうちに足らないと感じたものを蚤の市に出掛けて買って来たり、時には日本食を現地の材料で工夫しながらつくってみたり、日々の出来事を自然に綴ったエッセイでした。
読んでいるだけでこちらも“幸せ感”が充ちてくるような感じがしました。
美術館に出掛けてゆっくりと一日を過したり、向こうの知り合いの夕食に呼ばれたり、前に一度来たところに行ってみると、そのとき出会ったお店のひとたちが、あのときのまま、あのときの場所にいる・・それだけでなんだかとても気持ちが落ち着くような、そんな感覚もうれしいという、時間がゆっくりと流れている感覚がとてもいい本なのでした。
このシリーズはけっこう何冊か出ているようで、あのときブックオフで何冊も見かけたのですが、買っておけばよかった。
小川糸さんの素敵な時間の過ごし方を読みながら、こちらもいい時間を過しているような気分になるエッセイでした。
【Now Playing】 Of This Land / Clannad ( Healing Music )
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