「自分は死なない」って人
ラジオを聞いていたら、こんなこと言っていました。
人間は、部位によってその期間は異なるみたいだけど、体中の細胞が、ある一定期間で入れ替わるというか更新されている。
更新される細胞は、自らが死んで新しい細胞に更新され、人間本体は生き続けていく・・。
という話だったんです。
でね、それになぞらえて、現在、世界に迷惑をかけている「プ」のつく人を例に挙げ、「自分だけは絶対に死なない。生き続ける。自分はずうっと生き残る。」と居座り続ける細胞みたいだ、というわけです。
それは、人体で言うと、《がん》だというのです。
《がん》は仲間を増やし、増殖しながら生き続けようとして、結局は本体である人間が死んでしまう・・というわけです。
自分は死ぬのだ、自分が亡くなったあとは、新しい人が受け継ぎ、そして社会(世界)はその更新により生き続けていく。・・とは、考えられない人です。
こういう人、日本にもたくさんいそうで、私思うんですけど、一度首相になったら、その職を辞したあとは、政治の世界から去る・・っていうふうに出来ないものですかね。
第一線を退いても、“院政”を敷こうとする。
自分の命は永遠だとでも思っているのでしょう(たぶん本気)、そして自分の思うが儘の世界にしようとする。
でも、そんなこと考えているから、「人々のしあわせ」なんて一度も考えたことがないんだと思うんですよ。
家族皆で晩ご飯を食べた。それだけで「しあわせ」と思う人がたくさんいるなんて、夢にも思わないことでしょう。
どこそこの国の領土をこれだけ“ぶんどった”。あの民族を全滅させた。
財産をこれだけ蓄積した。宮殿のような家を建てた。
・・そんなこと、つつましく、ささやかに生きている人たちにとっては、「しあわせ」とは何の関係もありません。
あなたの身の回り、職場組織の中にも「プ」のつく人みたいな“自分は死なずに、永遠に君臨する”って人いるんじゃありませんか。
自分がエラくなったら、あわててルールを変えて、任期を伸ばしたり、“院政”が効くような居場所をつくったりする人が、まさにその人ですよ。
ちょっとラジオを聞いていて思ったことを書いてみました。
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