「世界の名言100選 -ソクラテスからビル・ゲイツまで-」という本を読んだ。
『世界の名言100選 -ソクラテスからビル・ゲイツまで-/金森誠也・監修(PHP文庫)』という本をブックオフで格安にて購入。中身はそれほど確かめずに買ってしまったものですが、それなりに読めました。
かなり有名な、誰でも知っているような名言もありましたし、昔の哲学者の名言は、よく読んでみてもなんだかわからないものもあり・・(^_^;)
いきなり、ひとつめの「万物は流転する/ヘラクレイトス (BC540頃~BC480頃)」のページに書かれていたことが気になりました。
神々は決して世の中を救ってはくれない。生起する万物は全て運命に従っているだけなのだ。
という根本的な考えがあり、そして、人がひとたび怨念に駆られると、それが原因で戦争が起こり、ついては国土が荒廃し、国民が消滅することもある。
と、警告していたのだそうです。
二千何百年前から人類はこういうことに気づいていて、それなのに、今でもまだそんなことをしている・・そうだったのか、と思うと同時に、現在の世界の状況をみて、がっかりしたりもするのでした。
次に気になったのは、ローマの二大小説の一つとされる「サテュリコン」に登場する老人の言葉として、この本に載せられていた言葉です。
財産を増やすことしか考えない人間は、富以外の何者かを高く評価する者を許さない。
・・こんなやつ、毎日テレビに何人も出ているし、かつての職場や、いろいろなところにいた気がする。
1901~1909年までアメリカ大統領に在位したルーズベルトの下記の言葉に、誰だっけ?!同じ様なことを言っていた人がいた気がすると思いました。
ルーズベルトの言葉→「できるか」と聞かれたらいつでも、「もちろん」と返事をすることだ。それから懸命にやり方を見つければよい。
・・!!思い出しましたd(^_^o)プロ野球巨人軍の中畑清さんが新人の頃、コーチに、いいか、試合に出たかったら、監督(長嶋さんのこと)に「清、いけるか、調子はどうだ?」と言われたら、どんなに不調でも「もちろんいきます、絶好調ですっ!」と言え、と言われたケースに似ていると思ったのでした(*^^*)
なんとかなるんだよ'(*゚▽゚*)'
ハイデッガー(1889~1976)の哲学的著作ではなく、エッセイの中での言葉も気になりました。
人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われたとしても。
単に原子力を兵器として扱った場合ではなく、物質的な危険性や、事故災害があった時などの精神的な危険性までを予言している貴重な言葉だと思いました。
でも、人間は事故があっても、戦時にこんなことがあるとわかっても、学習しないのですよね。むしろ、核兵器を持たねば、などと言う者まで現われている。
ということで、いくつか実例も挙げつつ、感想を書いてみました。
この本には、“世界の”というタイトルなので、日本人の名言は載っていなかったのですが、日本人の名言も探してみたくなりましたよ。
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