「宝塚を食べる!/荷宮和子」を読みました。
『宝塚を食べる!/荷宮和子著(青弓社)』を読みました。
ブックオフで200円で手に入れたものですが、読み始めて過去に一度読んだことがある・・と思い出しました。
最近そういうことが多々ありますが、なにせ10年以上前に読んだもので、店頭では気づかなかったのです。
なので、再度読んだという形になりました。
2010年に刊行された本で、当時私が読んだのは2011年でした。
当時の私は宝塚観劇を復活させた頃で、まだまだどの組に誰がいるのか、どんな特徴があるのか、二番手・三番手として誰が劇団やファンから期待されているのか、など、ほとんど知識がない状態でした。
この本の大部分が彩吹真央(あやぶき・まお)さん(※当時雪組在籍)のことが、どんなに好きか、彩吹さんが過去に出演した公演で“ここ”に惹かれたということが事細かに書かれていて、宝塚のディープなファンが、ここまで深みに“ハマっている”のだということが実によくわかるのでした。
結局、彩吹さんは雪組の堂々の二番手であったにもかかわらず、トップ・スターにはならなかったということがこの著者にとって、彩吹ファンにとって、底なしの大問題であったわけで、そこのところを書き尽くしている感がありました。
私のこのブログでは、宝塚独特の「愛称」は、ほとんど使わず、使っても必ず括弧書きで芸名を書くようにして、誰が見てもわかるようにしているのですが、この本の文中では、できるだけ「愛称」を使うことをモットーにしている旨が書かれていました。
だから、当時宝塚観劇復帰したばかりの私にとって、どれが誰だか、何がなんだかわからない部分がいっぱいあって、“お手上げ”状態でした。
そのくらいのハードルで踏み込んで来られないヤツは、語る資格なぞありゃあせんっ!という感じです。まさに門前払い。
11年前に読んだときの感想を振り返ってみたのですが、タイトルの「宝塚を食べる」に対して「食べきれませんでした」と降参していました…σ(^_^;)
今にして思えばということで書かせてもらうと、彩吹さんを2年間くらいトップにしてあげても良かったんじゃないかと思います。演技も歌唱も、とても良かったし、にじみ出る人柄も好感が持てる人格者だったんじゃないかと思います。
結局、当時、音月桂(おとづき・けい)さんが水夏希(みず・なつき)さんのあとを受けてトップになったのですが、最初は相手娘役も定まらず、作品にも恵まれず、前途多難な船出でした。
二番手経験もわずかだった音月さんに2年間の経験を積ませてからトップにすれば、音月さんにとっても良かったんじゃないかと思うんですけど・・ねぇ。
そこまで書くか・・という“書きぶり”に当時“おののいた”のですが、今回も同様でした。
さて、荷宮さんは現在も宝塚について文を書かれているのか定かではありませんが、現状の宝塚歌劇をご覧になって、どのような感想を抱かれているのか、聞いてみたくなりました。
あとで、近年に出版された書籍があるのかどうか調べてみたいと思います。
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