阿川佐和子さんの「いい女、ふだんブッ散らかしており」を読みました。
『いい女、ふだんブッ散らかしており/阿川佐和子著(中公文庫)』を読みました。
「婦人公論」に、2016年から2018年の間「見上げれば三日月」のタイトルで連載されたエッセイから選んでの収録となっています。
あいかわらず、阿川さんのエッセイは読みやすく、面白いd(^_^o)
さまざまな失敗談や、友達との愉快な話、仕事上でのエピソードなど、楽しく読ませてもらいました。
ちょっと私が気になったところなど抜き出してみます。
駐車場の入り口では「カードをお取りください」とか、トイレに入れば自動的にフタが開き、水も自動で流れ、さらにフタが今度は自動で閉まる。
クルマの運転でもナビが丁寧に教えてくれて、道順なんか覚えている人はいない。
電話番号なんて記憶する必要もなくなった。
余計な労力を使わなくなったとよろこんでいていいのか、人間はどんどんバカになっていくんじゃないか・・とおっしゃっていて、私も同感d( ̄  ̄)
危険を察知する能力というか、予知能力というか、本能的な第六感的なものは、どんどん失せていくんじゃないの、という結論なんですけどね。
私もそんな状態にどっぷりとつかり、完全に“マヒ”状態です。
クルマで帰宅し、降りて玄関のドアにクルマのキーを向けて、「開く」ボタンを押していたことがありました…σ(^_^;)
また、阿川さんは「床族」と書かれていますが、資料やらなんやら、みんな床に並べてしまうんだそうです。それぞれの資料などを区分けして床に並べるので、足の踏み場も無く、秘書さんからは“あきれられ”ているそう。
ここに出てくる別の「族」としては、「掛け族」といって、帰宅すると着ているものをみな椅子の背もたれに掛けてしまい、背もたれは何着も重なって上着などが重なっていく・・。そして下の方に入ってしまった服は、なかなか着ることもなく、虫に食われてしまう(^_^;)・・これは私だ・・。
「積み重ね族」っていうのもあって、これはどんなものでも区分けもせずにどんどん積み上げていくタイプの人。これも仕事場の机がいつもこんな状態になっていたなぁ(^^;)と、今になって反省いたしました。
ま、そんなこんなで、上記のような話がいっぱい書かれていて、楽しく読んじゃいました。
以上です。
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