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2022/07/09

「その時がきた/山本夏彦」を読みました。

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『その時がきた/山本夏彦著(新潮社)』を読みました。
平成8年発行の本なので、二十数年前のものです。

ブックオフで200円で見つけたのですが、山本夏彦さんの本は、通常の書店ではまったく見なくなり、ブックオフなどの古本を扱う店でも見かけることは、ここ十年以上に渡ってほとんどありません。

何か理由があるのかと思うこともありました。
山本さんが亡くなったあとに、残された手帳などから「夏彦の影法師」という本を息子さんが書かれていますが、それを読んだときにも何か“奥歯に物が挟まったような”・・何かあるんじゃないか、という印象がありました。

結局、ほとんど書店・古書店で山本さんの本を見かけなくなった理由はわかりませんでしたが、ちょっと謎です。
考えられるのは、今、山本さんの本を読んでみると、政治的なことでも、日常生活のことでも、言葉づかいでも、男女のことでも、いろいろなことについて遠慮会釈のないことを書いています。
今だったら“炎上”必至です。
そういう本を置けない・・ということは・・ないと思うんだけど。

実は買って来て気づいたんですけど、過去にこの本、読んだことがありました…σ(^_^;)
忘れちゃうんですよね(^_^;)

清水幾太郎の「私の文章作法」に書かれていた言葉にふれている部分があって、私も山本さん同様気になりました。

〇言葉に好き嫌いのある人なら文章が書けるようになる見込みがある。

というものです。

山本さんも、「原点」「ふまえて」「出あい」「対話」のたぐいは千金を積まれても用いないと言っていて、私もあまり使いたくない言葉かもしれない・・。

永井荷風も若者の口まねして言うことはあっても、書くことは断じてないと言っていると書かれていました。
そうねぇ、私も若者の使う言葉は自分の身に沁みていないので、使わないことがほとんどです。

コスパ、エモい、バズる、などはたぶん生涯使うことはないと思います。

山本さんは大正生まれ、一般家庭に電話のない時代の、よその家への訪問についても書かれていますが、そんな昔の話を聞くと、携帯のない時代の生活についても私には思い出されました。

根本的には、いつの時代にも普遍的にあることについてよく書かれた山本夏彦さんの本。
久しぶりに思い出しながら読みました。

 

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