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2022/07/01

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Selflessness / 1963,1965》 John Coltrane

20220701_john_cotrane_001

十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ジョン・コルトレーンのアルバム、「セルフレスネス」です。
再度聞き直して、追記も行いました。


John Coltrane/ss,ts
McCoy Tyner/p
Jimmy Garrison/b
Roy Haynes/ds
----------------------
John Coltrane/ts
Pharoah Sanders/ts
Donald Garrett/bcl,b
Elvin Jones/ds
Frank Butler/ds,perc
Juno Lewis/perc

①My Favorite Things
②I Want To Talk About You
③Selflessness

アルバムタイトルは“セルフレスネス”です。これを早口で3回言ってみると「セルフれふれふ」になってしまうという冗談はさておき、コルトレーンは一曲目の“マイ・フェイバリット・シングス”をレコーディングされたものだけでも10回以上はやっていて、初期のゆっくりとした、確かめながら吹くようなものから、このアルバムのようにどこまでも自由にプロウしまくるものまで、変遷に変遷を重ねています。

ここでは、マイ・フェイバリット・・・は最高の状態で聞くことができます。肉体も魂もすべて音楽に投入しているかのような捨て身のソプラノ・サックスは、命さえも投げ打ってしまったようです。
まさに音楽という大海に身を投げてしまったと言えるかもしれません。
片足をあの世に突っ込んだまま吹ききるコルトレーンのこのアルバムをBGMとして聞いたり、お酒を飲みながら聞くなんてことはできません。命がけの演奏をするコルトレーンに失礼な気がして、今でもいい加減な気持ちでこのアルバムをかけることはできません。

このマイ・フェイバリット・・・はドラムがレギュラーのエルビンではなくて、ロイ・ヘインズですが、徹底してコルトレーンを煽り続けるかのようなドラムはエルビンとはまた異なるもので、このアルバムに関しては大成功ではないかと思います。
3曲目ではエルビンのドラムを聞くことができますが、粘るようなうねるようなエルビンのドラムはまた別の魅力を引き出しています。両者互角の戦いと言っていいかもしれません。

その中間にある2曲目は1曲目と同じメンバーですが、ここでは少し心を休めることができるような演奏です。
コルトレーンのバラードを聞くことができます。
途中からフリーキーなソロが入ったりもしますが。

それにしてもこのアルバムは身を切り裂かれる思いでいつも聞くのですが、確かに名演であり、名作であると言えます。
コルトレーンの初期を聞いて馴れてきたら、このアルバムに突入するとよいかと思います。
魂の音楽が眼前に拡がります。


〈追記〉2022/07/01

上記文は、十数年前にホームページ上に書いたものですが、あらためて聞いてみました。

このアルバムのメインは「マイ・フェイバリット・シングス」の17分半に及ぶ熱の入った演奏です。
エルビン・ジョーンズではなく、ロイ・ヘインズがドラムを叩いているのですが、スネアの音が乾ききっていて、それが絶え間なく鳴っていて、この曲の無限の世界に“いざなわれる”ようです。永久に演奏が終わらないんじゃないか・・そんな気になります。

もともとは「サウンド・オブ・ミュージック」というミュージカルで歌われていたこの曲の不思議で怪しいような部分に気づいたコルトレーンの感性はあらためてすごいものだと感じます。

「そうだ、京都へ行こう」のCMに使われている曲の雰囲気は、コルトレーンが感じ取ったものに近いと思います。
コルトレーンに、皆、気づかされた、そんな曲だと思います。

2曲目もあらためて聞いてみました。
バラードですが、でも今聞いてみると、コルトレーンはメロディアスに吹きながら、何か「どう料理してやろうか」と探りながら演奏しているようにも感じます。
なので途中から、この曲調からは逸脱していないものの、自由でどんどん派生していくようなアドリブ・ソロを吹いています。バックもそれに心地よくついていく感じ。
最後は、コルトレーンひとりになって、孤高の境地みたいな演奏になっていく・・。

3曲目も再度聞き直してみました。
ジャム・セッション風に曲が始まるのですが、この曲はドラムがエルビン・ジョーンズで、こういう、とことんそれぞれのミュージシャンが“駆け引き”をしながら音の渦をつくるように演奏するような曲の場合、エルビン独特のリズムがものを言います。

どうやって叩いているのかわからないくらい複雑なリズムパターンのうねりに、全員が突入していくような感じ。
マッコイ・タイナーのピアノも冴えにさえています。

1曲目もいい演奏ですが、こちらもエネルギッシュな演奏で、初めてこのアルバムを聞いたときの「すごい熱量だな」と思ったときの感覚がよみがえりました。

コルトレーンのアルバムでは、私が一番好きなアルバムだな、とあらためて感じました。

 

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