二十年の時を経て、町内のひとたちの心模様は変わっていた
約二十年前に順番で回ってくる町内の役を引き受け、今年またその役が順番で回ってきました。
私が受け持つ各世帯は、二十年前からそのほとんどが代替わりして、次の世代になっていました。当時は、私がいちばん若かったのです。
あの頃は、何か取り組まなければならないことがあれば、皆を招集しそれぞれに役割を振ってお願いをすると皆さん熱心にやっていただけました。
言い方が難しいのですが、当時の約二十世帯は、ある意味“物理的”な問題に取り組んでいました。
で、今回会費の集金もあり、八世帯増えた皆さんのところを就任早々に回ると、そこには“メンタル”な問題が存在していると感じました。
“いらいら”している人、何年も前のことに“くよくよと悩んで”いる人、誰にも相談できずに“不安の中”にいる人、代替わりして亡くなった自分の親のように“尊大なふるまい”を再現しようとする人、新しく越して来て“この田舎者役員を少し脅かしていろいろ自分のためにやらせよう”とする人・・(クレーマーに著しく近く、なるべく密室的に話をしようとして、私が周囲の人たちに声をかけようとすると激しく拒否する)・・。
必死に行動して頑張ればよかった二十年前とちがって、奥が深く、どうしたら解決の糸口を見つけられるのかわからない事態を感じて、私も一時(いっとき)、ぐらぐらと心が揺れました。はっきり言ってここ二年間、体調が思わしくないこともあり、今度は精神的にも揺さぶられました。
そんなこともあって、私と同じ役をやった方々を三年前までさかのぼって話を聞きに行ってみたところ、皆さん、私みたいにメンタルな部分をぶつけられてはいないのです。
つまり、私に対して今回は「何か話を聞いてもらえそうだ」という印象を持たれたのだと思いました。
「そりゃ迷惑だ」という考え方もあるかもしれませんが、いい意味で捉えれば、「この人なら話を聞いてくれる」「今考えていることについて何か対応してくれる」「何らかの形で取り組んでくれるんじゃないか」と思ってもらえたのかもしれない、と考えました。
そう思い直して、今、心を落ち着けて、ひとつずつ対応しているところです。
それが自分の持ち味だと信じて。
体調のこともあり、“全力で”というわけにはいきませんが、今出来ることを少しずつやってみようと思っています。
ここに書いてみたのは、その決意が揺らぐことのないように、という思いからです。
きのうもひとつ、持って来られたお話が片づきました。
明日からも、またひとつずつ片づけられるようにゆっくりと動きます。
« 八日市場市で開かれていた「第18回 匝美会展」に出かけてきた。 | トップページ | 嵐山光三郎さんの『「下り坂」繁盛記』を読みました。 »
「心と体」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0278【 漸寒(ややさむ)に もらった薬切り分ける 】(2024.11.20)
- 俳句を詠んでみる_0277【 秋思 命の危うさ 儚さ 知る 】(2024.11.19)
- 俳句を詠んでみる_0276【 夜寒 スマホで医者の予約 震える 】(2024.11.18)
- 俳句を詠んでみる_0275【 短景 病に臥し 音が無くなる 】(2024.11.17)
- 俳句を詠んでみる_0274【 冬の星 暗闇から 死神の手 】(2024.11.16)
「仕事で生き生き」カテゴリの記事
- 「運を天に任すなんて 人間・中山素平/城山三郎」を読みました。(2024.11.25)
- 「対談サラリーマンの一生 -管理社会を生き通す-/城山三郎・伊藤肇」を読みました。(2024.10.09)
- 「座右のニーチェ 突破力が身につく本/齋藤孝」を読みました。(2024.10.01)
- 【忖度(そんたく)についてもう一度考える/過去に会った人、過去にあった出来事について振り返る №72】(2024.09.13)
- 「運を支配する/桜井章一・藤田晋」を読みました。(2024.09.03)
「しみじみモード、私の気持ち」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0288【 行く秋 三百句まで あと十二句 】(2024.11.30)
- 俳句を詠んでみる_0278【 漸寒(ややさむ)に もらった薬切り分ける 】(2024.11.20)
- 俳句を詠んでみる_0277【 秋思 命の危うさ 儚さ 知る 】(2024.11.19)
- かつての仕事仲間と神社に健康を祈りに行きました。(2024.11.09)
- 「とかくこの世はダメとムダ/山本夏彦」を読みました。(2024.11.07)
「こんな出来事あんな出来事」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0263【 秋の日 水まわり 壊れ 立ち尽くす 】(2024.10.26)
- 聴力を失うところでした。(2023.04.02)
- なかなかブログ等書けませんでした。(2022.12.27)
- 依存度に差はあれ、携帯・スマートフォン無くしては生活が大きく乱れること実感。そして買ってきた切手の話。(2022.12.18)
- ことわりきれない自分をやめようと思った。(2022.12.14)
« 八日市場市で開かれていた「第18回 匝美会展」に出かけてきた。 | トップページ | 嵐山光三郎さんの『「下り坂」繁盛記』を読みました。 »
コメント